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ジョリーさんの母親は乳がんで約10年間の闘病生活を送った後、56歳で死亡しており、ジョリーさんも同じ病気になるのではないかと子供たちから心配されていました。
そこで遺伝子検査を受けた所、彼女にもBRCA1というがん抑制遺伝子に変異があり、乳癌のリスクが87％、卵巣がんのリスクが50％あることが判明。「これが自分の現実だと知り、リスクを最小にするために、両乳腺切除手術を受けることを決心しました。胸の治療から始めたのは、その方がリスクが高く、また、卵巣がんの予防手術はより複雑だったからです」と手術を決めた経緯について語っています。

医療措置は3ヶ月に及び、その間もジョリーさんは仕事を続けていました。
最初の治療は2月2日にスタート。「乳頭温存 nipple delay」と呼ばれるもので、乳頭の裏側の乳管の病気を除外し、この部分に別の血流を引く手術でした。「若干の痛みと多くの傷ができますが、乳頭をそのまま残せる可能性が高くなります」と説明しています。

その2週間後に行ったのは、乳房組織を切除し一時的な詰め物を挿入するという大手術。8時間にも及び、その時のことを「両乳房に排液チューブや拡張器をつけた状態で目覚めており、まるでSF映画のワンシーンのようでした。でも手術の数日後には、普通の生活に戻れます」と述べています。

9週間後、人工乳房（インプラント)を使って両乳房を再建するという最後の手術を受け、「この治療はここ数年で飛躍的に進歩しており、美しい仕上がりになります」と語っています。

4月27日にすべての治療を終えたジョリーさんは「乳腺切除の決心はたやすいものではありませんが、自分では満足した決断のひとつ。87％だったリスクは５％にまで低減しました。子供たちが（母親の身体に）居心地が悪いものを見ないですんだことに、ホッとしています。彼らは小さな傷痕を見るだけ。ただそれだけです」と手術痕は目立たないとし、「個人的な話をすると、私は（今回のことで）女性としての価値を下げたとは思っていません。女性らしさを全く損ねない強い選択をしたことで、力づけられました」と述べています。

今回の乳腺切除の詳細は近日中に、手術を行ったピンク・ロータス・ブレスト・センター Pink Lotus Breast Centerのホームページに紹介されるとのこと。