「ハリー・ポッター」シリーズ第7作にして最後のアドベンチャー『ハリー・ポッターと死の秘宝』は、二部構成で展開する待望の一大映画イベント。
その第一部となる『PART1』は、ハリー、ロン、ハーマイオニーが大きな危険の伴う使命に取り組むところから始まる。それは、ヴォルデモートの不死と抹殺の鍵である“分霊箱”を見つけ出し、破壊することだ。ホグワーツの先生たちからの指導も、ダンブルドア校長の保護もなく、3人にはそれまで以上に互いを信頼し合うことが必要になる。だが、彼ら自身の中に潜む闇の力が3人を引き裂こうとしていた。
一方、魔法界は闇の帝王と戦う者たちにとって危険な場所になっていた。いつ起こるかと長年懸念されていた戦いが始まり、魔法省も、ホグワーツでさえも、ヴォルデモートの死喰い人の支配下におかれ、彼らに刃向かおうとすれば誰でも捕まる恐れがある。そんななかでも、彼らの手にまだ入らないのは、ヴォルデモートにとって唯一無二の価値があるもの、ハリー・ポッターである。“選ばれし者”ハリーは、死喰い人から追われる身となった。ヴォルデモートが彼らに与えた命令は、ハリーを生け捕りにすることだ。
ハリーの唯一の望みは、ヴォルデモートに捕まる前に分霊箱を見つけることだが、手がかりを探しているうちに、彼はある古い、そしてほとんど忘れ去られた物語に出会う。その“死の秘宝”の伝説が事実ならば、ヴォルデモートが探し求めている究極のパワーを手に入れてしまう可能性がある。
ハリーはまったく知らないが、彼の未来は彼自身の過去によってすでに決められていたのだ。“生き残った男の子”になった、あの運命の日に。もはやただの“男の子”ではないハリーは、ホグワーツに初めて足を踏み入れた日から準備してきた任務、つまり、ヴォルデモートとの最終的な戦いに、かつてないほど近づいていく……。