ダニエル・ラドクリフ(ハリー・ポッター)DANIEL RADCLIFFE(Harry Potter)
J・K・ローリングのベストセラー本「ハリー・ポッター」シリーズに基づく大ヒット作すべてにおいて主人公ハリー・ポッターを演じている。2001年の『ハリー・ポッターと賢者の石』にはじまり、『ハリー・ポッターと秘密の部屋』(02)、『ハリー・ポッターとアズカバンの囚人』(04)、『ハリー・ポッターと炎のゴブレット』(05)、『ハリー・ポッターと不死鳥の騎士団』(07)、『ハリー・ポッターと謎のプリンス』(08)で同役を好演。大きな期待が寄せられるシリーズ最終章『ハリー・ポッターと死の秘宝 PART 2』(11年7月15日公開予定)でハリー・ポッター役に幕を引く。
08年、ピーター・シェイファーの戯曲「エクウス」でアラン・ストラング役を演じブロードウェイデビューを飾る。この演技で、ブロードウェイ・ワールド主催の演劇ファン年間大賞最優秀主演男優賞、ブロードウェイ・ドットコム観客賞の最優秀男優賞および新人演技賞を受賞した。さらにこの演技でドラマリーグ賞およびドラマデスク賞にもノミネートされた。それに先立つ07年、ロンドンのウエストエンドデビューとなった「エクウス」リバイバル公演で初めてアラン・ストラング役を演じて絶賛された。ロンドンおよびブロードウェイ公演ともにテア・シャーロックが演出し、トニー賞受賞俳優リチャード・グリフィスが共演した。
11年春、ブロードウェイに戻り、初のブロードウェイミュージカルとなるリバイバル作品「努力しないで出世する方法」に出演する予定である。トニー賞受賞者ロブ・アシュフォードが演出・振付を担当。
映画の待機作は、現在イギリスにおいて撮影中のインディペンデント・サスペンスホラー『The Woman in Black』(ジェイムズ・ワトキンス監督)である。ほかには、オーストラリアのインディペンデント映画『ディセンバー・ボーイズ』(07)、真実に基づくTV映画「ダニエル・ラドクリフのマイ・ボーイ・ジャック」(07/キム・キャトラル、キャリー・マリガン、デイビッド・ヘイグ共演)などがある。後者では、作家ルドヤード・キプリングの17歳の息子で、第一次大戦で戦死し、家族に衝撃的な影響を及ぼすジャック・キプリング役を演じた。
また英BBC放送/米HBO放送の賞受賞シリーズ「エキストラ:スターに近づけ!」(05?07/リッキー・ジャーベイス共演)には、本人の役でゲスト出演した。TV初出演作は、若き日のコパーフィールドを演じた、チャールズ・ディケンズの古典小説に基づく英BBC放送/米PBS放送の「デビッド・コパーフィールド」(99)である。
ルパート・グリント(ロン・ウィーズリー)RUPERT GRINT(Ron Weasley)
シリーズを通して、ハリーのクラスメートで忠実な親友ロン・ウィーズリー役を演じてきた。『ハリー・ポッターと死の秘宝 PART 2』(11年7月15日公開予定)でロン役を卒業する。
2010年公開のインディペンデント・アクションコメディ『Wild Target』(ジョナサン・リン監督、ビル・ナイ、エミリー・ブラント共演)に出演。93年のフランス映画『めぐり逢ったが運のつき』に基づくこの作品で、じつは殺し屋だった私立探偵の助手になる若者を演じている。
プロとしての演技デビュー作は、ロン・ウィ?ズリー役を演じた01年の『ハリー・ポッターと賢者の石』である。この演技で英国映画批評家協会賞最優秀新人賞およびヤングアーティスト賞“最も有望な新人賞”にノミネートされた。それ以降、『ハリー・ポッターと秘密の部屋』(02)、『ハリー・ポッターとアズカバンの囚人』(04)、『ハリー・ポッターと炎のゴブレット』(05)、『ハリー・ポッターと不死鳥の騎士団』(07)、『ハリー・ポッターと謎のプリンス』(08)すべてに出演。
06年、「ハリー・ポッター」シリーズ全作での演技を認められ、ダニエル・ラドクリフ、エマ・ワトソンとともに英国有数の映画雑誌「エンパイア」誌の権威ある特別功労賞を受賞した。
ほかの出演作品に、『サンダーパンツ』(02/ピーター・ヒューイット監督、サイモン・キャロウ、スティーブン・フライ、ポール・ジアマッティ共演)、『Driving Lessons』(06/ジェレミー・ブロック監督、ジュリー・ウォルターズ、ローラ・リニー共演)、英国およびヨーロッパの映画祭で高評価を得たインディペンデント映画『Cherrybomb』(09)などがある。
エマ・ワトソン(ハーマイオニー・グレンジャー)EMMA WATSON(Hermione Granger)
「ハリー・ポッター」シリーズ全作において、ハリー・ポッターとロン・ウィ?ズリーの忠実な友ハーマイオニー役を演じている。シリーズ最終章となる『ハリー・ポッターと死の秘宝 PART 2』(11年7月15日公開予定)でも同役を演ずる。
ほかの出演作品に、ポーリン・フォッシル役を演じた英BBC放送のTVドラマ「バレエ・シューズ」(07/ビクトリア・ウッド、リチャード・グリフィス、エミリア・フォックス共演)、プリンセス・ピーの声を担当した2008年のアニメアドベンチャー『The Tale of Despereaux』などがある。
「ハリー・ポッター」シリーズの第1作『ハリー・ポッターと賢者の石』で演技デビューし、ヤングアーティスト賞最優秀主演女優賞を受賞。『ハリー・ポッターとアズカバンの囚人』(04)および『ハリー・ポッターと炎のゴブレット』(05)の演技では、米放送映画批評家協会賞のクリティックス・チョイス賞にノミネートされた。
さらに『ハリー・ポッターと秘密の部屋』(02)および『ハリー・ポッターとアズカバンの囚人』(04)では2作連続でAOL賞最優秀助演女優賞を受賞。後者では「トータル・フィルム」誌の読者が選ぶ最優秀新人賞にも選ばれている。06年には「ハリー・ポッター」シリーズ全作での演技を認められ、ダニエル・ラドクリフ、ルパート・グリントとともに英国有数の映画雑誌「エンパイア」誌の権威ある特別功労賞を受賞した。演技のほかにはファッションに情熱を傾けている。フェアトレードおよびオーガニック衣料をプロデュースするピープル・ツリーと協力して新しい10代のファッション創出に尽力し、さらにバーバリーの09年秋冬/10年春夏キャンペーンのフロントマンを務めた。現在は米ブラウン大学で一般教養課程を学んでいる。
ヘレナ・ボナム=カーター(ベラトリックス・レストレンジ)HELENA BONHAM CARTER(Bellatrix Lestrange)
ヴォルデモート卿を信奉する死喰い人のひとりベラトリックス役を演じる。2007年にヒットした『ハリー・ポッターと不死鳥の騎士団』で初めて登場し、『ハリー・ポッターと謎のプリンス』(08)で再演。『ハリー・ポッターと死の秘宝 PART 2』(11年7月15日公開予定)でも同役を演じる。
母国イギリスとアメリカの両国で映画・TV・舞台に幅広く活躍する女優である。2010年初頭、ティム・バートン監督の幻想的なアドベンチャーヒット作『アリス・イン・ワンダーランド』で赤の女王役を演じた。また、多数の国際映画祭において上映され、10年秋に劇場公開が予定される歴史ドラマ『The King's Speech』にも出演。
ティム・バートン監督がスティーブン・ソンドハイムのミュージカルを映画化した『スウィーニー・トッド フリート街の悪魔の理髪師』(07/ジョニー・デップ共演)で演じたミセス・ラベット役の演技でゴールデングローブ賞にノミネートされ、イブニング・スタンダート英国映画賞最優秀女優賞を獲得。
ヘンリー・ジェイムズの小説に基づく97年の恋愛史劇『鳩の翼』で米アカデミー賞?、ゴールデングローブ賞、英アカデミー賞、全米映画俳優組合賞Rにノミネートされた。さらに、ロサンゼルス映画批評家協会/放送映画批評家協会/米映画批評会議/ロンドン映画批評家協会など数多くの批評家協会賞の最優秀女優賞を獲得した。
86年、トレバー・ナン監督の歴史劇『レディ・ジェーン 愛と運命のふたり』(未)で主役を演じて映画デビューを飾る。この映画が完成した直後にジェイムズ・アイボリー監督からE・M・フォスター原作『眺めのいい部屋』(86)の主人公の役をオファーされる。その後も、『天使も許さぬ恋ゆえに』(91・未/チャールズ・スターリッジ監督)と『ハワーズ・エンド』(92/ジェイムズ・アイボリー監督)でフォスター原作の映画2本に出演して絶賛され、後者で初めて英アカデミー賞にノミネートされた。
初期の作品に、『ハムレット』(90/フランコ・ゼフィレッリ監督、メル・ギブソン共演)、『フランケンシュタイン』(94/ケネス・ブラナー監督・共演)、『誘惑のアフロディーテ』(95/ウディ・アレン監督)、トレバー・ナン監督と再び組んだ『十二夜』(96)など。そののち、デイビッド・フィンチャー監督の『ファイト・クラブ』(99/ブラッド・ピット、エドワード・ノートン共演)、ティム・バートン監督の3作<『PLANET OF THE APES 猿の惑星』(01)、『ビッグ・フィッシュ』(03)、『チャーリーとチョコレート工場』(05)>、アクション巨編『ターミネーター4』(09/マックG監督)などに出演。また、『Carnivale』(00)、『ノボケイン・局部麻酔の罠』(01)、『The Heart of Me』『記憶のはばたき』(共に02)、『カンバセーションズ』(05)などのインディペンデント映画にも出演している。さらにアニメ映画では、主人公の声を演じたティム・バートン監督の『ティム・バートンのコープスブライド』(05)、米アカデミー賞R受賞作『ウォレスとグルミット/野菜畑で大ピンチ!』(05)で声優を務めた。
TVでは、ミニシリーズ「暗殺調書」(93)でマリーナ・オズワルド役を演じてゴールデングローブ賞にノミネートされ、ミニシリーズ「エクスカリバー 聖剣伝説」(98)およびTV映画「ライブ・フロム・バグダッド 湾岸戦争最前線」(02)の演技でエミー賞およびゴールデングローブ賞にノミネートされた。さらに英国のミニシリーズ「キング・オブ・ファイヤー」(03)でアン・ブーリン役、英BBC放送のTV映画「Magnificent 7」(05)で自閉症の息子4人を含む7人の子供を抱える母親役を演じた。近作は、有名な児童文学作家イーニッド・ブライトン役を演じた英BBC放送の伝記映画「Enid」(09)。舞台作品に、「白衣の女」「The Chalk Garden」「ベルナルダ・アルバの家」「Trelawny of the Wells」などがある。
ロビー・コルトレーン(ルビウス・ハグリッド)ROBBIE COLTRANE(Rubeus Hagrid)
巨大なものから小さなものまであらゆる生物の面倒を見るホグワーツの人気者ルビウス・ハグリッドを演ずる。『ハリー・ポッターと賢者の石』(01)でハグリッド役を演じ、英アカデミー賞、ロサンゼルス映画批評家協会賞にノミネートされた。以来『ハリー・ポッターと秘密の部屋』(02)、『ハリー・ポッターとアズカバンの囚人』(04)、『ハリー・ポッターと炎のゴブレット』(05)、『ハリー・ポッターと不死鳥の騎士団』(07)、『ハリー・ポッターと謎のプリンス』(08)で同役を好演。最終章となる『ハリー・ポッターと死の秘宝 PART 2』(11年7月15日公開予定)でも同役を演じる。
多数の出演作品には、『Defense of the Realm』(85)、『ビギナーズ』(86)、『モナリザ』(86/ニール・ジョーダン監督)、『ハリウッド夢、夢物語』(89・未/カール・ライナー監督)、『のるかそるか』(89)、『ヘンリー五世』(89/ケネス・ブラナー監督)、『法王さまご用心』(90)、自身が1991年度イブニングスタンダード英国映画賞ピーター・セラーズ・コメディ賞を受賞した『ナンズ・オン・ザ・ラン 走れ!尼さん』、ボンド映画『007/ゴールデンアイ』(95)および『007/ワールド・イズ・ノット・イナフ』(99)、『バディ』(97・未)、『メッセージ・イン・ア・ボトル』(99/ルイス・マンドーキ監督)、『フロム・ヘル』(01/ヒューズ兄弟監督、ジョニー・デップ共演)、スティーブン・ソマーズ監督の『ハックフィンの大冒険』(93)および『ヴァン・ヘルシング』(04)、『オーシャンズ12』(04/スティーブン・ソダーバーグ監督)、『ブラザーズ・ブルーム』(08・未)などがある。
賞受賞作にして国際的に人気を得たTVシリーズ「心理探偵フィッツ」(93?96)で演じた役柄で最もよく知られている。この作品は関連する多くのTV映画を生み出し、06年秋に最後の番組が放映された。タフで冗談好きの警察心理学者エディー・“フィッツ”・フィッツジェラルド博士の演技で、94/95/96年の3年連続で英アカデミー賞最優秀TV俳優賞、93年度ブロードキャスティング・プレス・ギルド賞最優秀TV俳優賞、94年度モンテカルロTV祭シルバーニンフ賞、94年度王立TV協会賞最優秀男優賞、国際TV映像祭最優秀男優賞、ケーブルエース賞映画/ミニシリーズ部門最優秀男優賞など、多くの演技賞に輝いている。
80年代初頭にコメディ番組「サタデー・ナイト・ライブ」(75?)、「Kick Up the Eighties」(81?84)、「Alfresco」(83?84)、「Laugh??? I Nearly Paid My Licence Fee」(84)などに出演し、人気を博した。そののち「Comic Strip Presents…」(82?)の17エピソードや「Blackadder the Third」(87)、「Blackadder's Christmas Carol」(88)など数多くのTV番組に出演。TVシリーズ「Tutti Frutti」(87)のダニー・マックグローン役で英アカデミー賞にノミネートされた。ほかに、TV映画「The Ebb-Tide」(98)、「アリス・イン・ワンダーランド/不思議の国のアリス」(99)、製作総指揮も兼任した「The Planman」(03)、英ITV放送のミニシリーズ「Murderland」(09)などがある。演劇への貢献により、06年1月に大英帝国勲章を授与された。
レイフ・ファインズ(ヴォルデモート卿)RALPH FIENNES(Lord Voldemort)
近代文学および映画において最も恐ろしく無慈悲な悪役のひとりと称される邪悪なヴォルデモート卿を再演する。05年の『ハリー・ポッターと炎のゴブレット』で初めて登場し、07年の大ヒット作『ハリー・ポッターと不死鳥の騎士団』でも同役を好演。
2度の米アカデミー賞?ノミネート経験をもつ。1度目は94年度にスティーブン・スピルバーグ監督の作品賞受賞作『シンドラーのリスト』でノミネートされた。背筋も凍るナチス将校アーモン・ゲイトの演技で、ゴールデングローブ賞、英アカデミー賞にもノミネートされ、全米映画批評家協会、ニューヨーク/シカゴ/ボストン/ロンドン映画批評家協会など多くの批評家協会賞の最優秀助演男優賞に輝いた。2度目はアンソニー・ミンゲラ監督の作品賞受賞作『イングリッシュ・ペイシェント』(96)で最優秀主演男優賞候補となった。この演技でゴールデングローブ賞、英アカデミー賞にもノミネートされ、全米映画俳優組合(SAG)賞?では主演男優賞とアンサンブルキャスト賞にダブルノミネートされた。
さらに05年のドラマ『ナイロビの蜂』(フェルナンド・メイレレス監督)の演技では、英インディペンデント映画賞、イブニングスタンダート英国映画賞、ロンドン映画批評家協会賞を受賞し、英アカデミー賞にもノミネートされた。08年には、『ヒットマンズ・レクイエム』(未)および『ある公爵夫人の生涯』の2作品で英インディペンデント映画賞最優秀助演男優賞にダブルノミネートされ、後者ではゴールデングローブ賞にもノミネートされた。また、米HBO放送のTV映画「バーナード・アンド・ドリス」(06・未/スーザン・サランドン共演)の演技で、エミー賞、ゴールデングローブ賞、SAG賞?にノミネートされた。
10年、シェイクスピア原作の政治劇「コリオレイナス」を現代版に脚色した『Coriolanus』(ジェラルド・バトラー、バネッサ・レッドグレーブ共演)で監督デビューを飾る。
出演作品には、映画デビュー作『嵐が丘』(92)をはじめ、『クイズ・ショウ』(94/ロバート・レッドフォード監督)、『ストレンジ・デイズ/1999年12月31日』(95/キャスリン・ビグロー監督)、『オスカーとルシンダ』(97)、『アベンジャーズ』(98)、アニメ映画『プリンス・オブ・エジプト』(98)、『太陽の雫』(99/イシュトバン・サボー監督)、マーサ・ファインズ監督の『オネーギンの恋文』(99)および『Chromophobia』(05)、ニール・ジョーダン監督の『ことの終わり』(99)および『ギャンブル・プレイ』(02)、『スパイダー/少年は蜘蛛にキスをする』(02/デイビッド・クローネンバーグ監督)、『メイド・イン・マンハッタン』『レッド・ドラゴン』(共に02)、英国アードマン社の米アカデミー賞?受賞アニメ『ウォレスとグルミット 野菜畑で大ピンチ!』(05)、『上海の伯爵夫人』(05/ジェイムズ・アイボリー監督)、『ハート・ロッカー』(08/キャスリン・ビグロー監督)、『愛を読むひと』(08/ケイト・ウィンスレット共演)、『タイタンの戦い』『Nanny McPhee Returns』(共に10)など多数ある。
王立演劇学校を卒業し、ロンドンの舞台でキャリアをスタートさせた。ロイヤル・シェイクスピア・カンパニー(RSC)に2シーズンにわたって出演。95年、ジョナサン・ケント演出によるシェイクスピア劇「ハムレット」でハムレット役を演じ、ブロードウェイ上演時にトニー賞を受賞。ほかの舞台作品に、ケント演出による「イワーノフ」、シェイクスピア作「リチャード二世」「コリオレイナス」、カール・ユング役を初演したクリストファー・ハンプトン作「The Talking Cure」、RSCにおけるイプセン作「ブラン」、マーク・アントニー役を演じた「ジュリアス・シーザー」などがある。
06年、再びジョナサン・ケントとチームを組み、ブライアン・フリール作「フェイス・ヒーラー霊能治療者」に主演。ダブリンで幕開けしブロードウェイに移ったこの舞台での演技によってトニー賞にノミネートされた。08年、ヤスミナ・レザの戯曲「The God of Carnage」のウエストエンドデビュー公演に参加し、08年後半には、ケント演出による「オイディプス王」(ナショナル・シアター)に主演した。
ブレンダン・グリーソン(アラスター・“マッドアイ”・ムーディ)BRENDAN GLEESON(Alastor “Mad-Eye” Moody)
『ハリー・ポッターと炎のゴブレット』(05)で初めて登場し、『ハリー・ポッターと不死鳥の騎士団』(07)で同役を再演。
『ヒットマンズ・レクイエム』(08・未/マーティン・マクドナー監督)の演技でゴールデングローブ賞、英アカデミー賞、英インディペンデント映画賞にノミネートされた。また米HBO放送のTV映画「チャーチル 第二次大戦の嵐」(09)におけるウィンストン・チャーチル役の演技でエミー賞を受賞し、ゴールデングローブ賞にもノミネートされた。
待機作は、2011年に公開予定の2作品『The Guard』(ドン・チードル共演)およびインディペンデント映画『The Cup』(サイモン・ウィンサー監督)。
ジム・シェリダン監督の『ザ・フィールド』(90・未)で映画デビューし、続いて『遥かなる大地へ』(92/ロン・ハワード監督)や『白馬の伝説』(93/マイク・ニューウェル監督)といった映画で小さな役を演じる。初めて注目された作品は米アカデミー賞?作品賞を受賞した『ブレイブハート』(95/メル・ギブソン監督・主演)である。続いてニール・ジョーダン監督の『マイケル・コリンズ』(96)および『ブッチャー・ボーイ』(98・未)、インディペンデント映画『Angela Mooney』(96/ジョン・ブアマン製作総指揮)に出演。
98年、ブアマンが監督する『ジェネラル 天国は血の匂い』(未)でアイルランドの実在の大泥棒マーティン・カヒル役を演じた。この演技で、ロンドン映画批評家協会賞最優秀男優賞など多くの演技賞に輝いた。それ以来、『テイラー・オブ・パナマ』(01)、『イン・マイ・カントリー』(04・未)、『The Tiger's Tail』(06)でジョン・ブアマン監督とチームを組んでいる。
ほかに、『M:I-2』(00/ジョン・ウー監督)、『戦場のジャーナリスト』(00・未)、『Wild About Harry』(00)、『A.I.』(01/スティーブン・スピルバーグ監督)、『ギャング・オブ・ニューヨーク』(01/マーティン・スコセッシ監督)、『28日後…』(02/ダニー・ボイル監督)、『コールド・マウンテン』(03/アンソニー・ミンゲラ監督)、『トロイ』(04/ウォルフガング・ペーターゼン監督)、『ヴィレッジ』(04/M・ナイト・シャマラン監督)、『キングダム・オブ・ヘブン』(05/リドリー・スコット監督)、『プルートで朝食を』(05/ニール・ジョーダン監督)、『ベオウルフ/呪われし勇者』(07/ロバート・ゼメキス監督)、『Perrier's Bounty』(09)、『グリーン・ゾーン』(10/ポール・グリーングラス監督)などがある。
アイルランド生まれ。教師の職に就いたが、演技キャリアを求めてその職を去り、アイルランドの劇団パッション・マシンに参加。舞台作品に、「King of the Castle」「The Plough and the Stars」「Prayers of Sherkin」「桜の園」「ジュノーと孔雀」「On Such As We」などがある。
ジェイソン・アイザックス(ルシウス・マルフォイ)JASON ISAACS(Lucius Malfoy)
『ハリー・ポッターと秘密の部屋』(02)、『ハリー・ポッターと炎のゴブレット』(05)、『ハリー・ポッターと不死鳥の騎士団』(07)に続き、横柄な死喰い人ルシウス・マルフォイ役を演じる。
待機作に、『ハリー・ポッターと死の秘宝 PART 2』(11年7月15日公開予定)を含め、テイラー・ロートナーと共演するサスペンススリラー『Abduction』(ジョン・シングルトン監督)などがある。近作は、製作総指揮も担当しロンドン映画批評家協会賞最優秀助演男優賞にノミネートされたナチスをテーマとしたドラマ『Good』(08)、サスペンスアクション『グリーン・ゾーン』(10/ポール・グリーングラス監督、マット・デイモン共演)、インディペンデント映画『Skeletons』(10)。最近、英BBC放送のミニシリーズ「ステート・ウイズイン ?テロリストの幻影?」(06)でゴールデングローブ賞最優秀男優賞に、英BBC放送のTV映画「The Curse of Steptoe」(08)で英アカデミー賞TV部門最優秀男優賞にノミネートされた。
最初に注目を集めた作品は、米独立戦争を描いたドラマ『パトリオット』(00/ローランド・エメリッヒ監督)で残酷なウィリアム・タビントン大佐を演じ、ロンドン映画批評家協会賞最優秀助演男優賞、ブロックバスター賞最優秀悪役賞にノミネートされた。2001年にはリメイク版『スウィート・ノベンバー』(キアヌ・リーブス、シャーリーズ・セロン共演)でゲイの役を演じ、戦争ドラマ『ブラックホーク・ダウン』(リドリー・スコット監督)では地味な役ながらも頑固なマイク・スティール大尉役を好演。ほかに、第二次大戦を描いたドラマ『ウィンドトーカーズ』(02/ジョン・ウー監督)、ロマンチックコメディ『ラブ・アクシデント』(02・未)、アクションコメディ『タキシード』(02/ジャッキー・チェン共演)などがある。03年には実写版『ピーター・パン』(P・J・ホーガン監督)でフック船長とダーリング氏の二役を演じた。
友人であるポール・アンダーソン監督と『ショッピング』(93)、『イベント・ホライゾン』(97)、『ソルジャー』(98)、カメオ出演した『バイオハザード』(02)など多くの映画を作ってきた。ほかに、『ドラゴンハート』(96)、『アルマゲドン』(98)、『ことの終わり』(99)、そしてインディペンデント映画『ディボーシング・ジャック』(98)、『クレイジー・ワールド』(01・未)、『HOTEL ホテル』(01)、『美しい人』『The Chumscrubber』『Tennis, Anyone?』(いずれも05)、『セックス・アンド・マネー』(06・未)などに出演している。
TVでは、ピーボディ賞を受賞した米ショウタイム放送シリーズ「ブラザーフッド」(06?08)の3シーズンに出演し、アイルランド系アメリカ人ギャング、マイケル・カフィー役を演じ、サテライト賞にノミネートされた。ほかに、何度も同じ役で登場した「ザ・ホワイトハウス」(99?06)、ゲスト出演した「アントラージュ★オレたちのハリウッド」(04?)、英チャンネル4のTV映画「Scars」(06)などがある。キャリア初期には、英国のヒットシリーズ「キャピタル・シティ」(89?90)に2シーズン出演し、また物議を醸した英BBC放送のミニシリーズ「Civvies」(92)にも出演。現在は英BBC放送のミニシリーズ「Case Histories」を撮影中である。ケイト・アトキンソンのベストセラー犯罪小説に基づくこの作品で、主人公の探偵ジャクソン・ブロディ役を演じる。
英国リバプール生まれ。ブリストル大学在学中に20本以上の舞台を演出し、出演も兼ねた。また権威あるロンドン大学大学院セントラル・スクール・オブ・スピーチ・アンド・ドラマの卒業生でもある。舞台では、ロイヤル・ナショナル・シアターで上演されたピューリッツァ賞受賞作「エンジェルス・イン・アメリカ?第1部と第2部」でルイス役を演じた。また、エジンバラ演劇祭に5回出演し、ロンドンではロイヤルコート、アルメイダ、キングズヘッドなどの舞台に立っている。近年、ウエストエンドにおけるハロルド・ピンター作「料理昇降機」のリバイバル上演に出演し、リー・エバンスと共演した。
アラン・リックマン(セブルス・スネイプ先生)ALAN RICKMAN(Professor Severus Snape)
「ハリー・ポッター」シリーズ全作を通じて、ホグワーツの謎めいた先生セブルス・スネイプ役を演じている。
1988年の大ヒットアクション『ダイ・ハード』で映画デビューしたとき、すでに母国イギリスでは賞受賞経験をもつ舞台俳優であった。そののちも映画・TVにおける演技で繰り返し栄誉を手にしてきた。
92年には、ノッティンガムの代官役を演じた『ロビン・フッド』で英アカデミー賞最優秀助演男優賞に、『愛しい人が眠るまで』(アンソニー・ミンゲラ監督)で最優秀主演男優賞にダブルノミネートされ、『ロビン・フッド』で受賞した。同じく92年、『愛しい人が眠るまで』および『ロビン・フッド』の両作品でイブニングスタンダード英国映画賞およびロンドン映画批評家協会賞を受賞し、さらに『クローズ・マイ・アイズ』(スティーブン・ポリアコフ監督)および『ブラッディ・ガン』(未)でもロンドン映画批評家協会賞を受賞している。そののち、アン・リー監督の『いつか晴れた日に』(95)とニール・ジョーダン監督の『マイケル・コリンズ』(96)で再び英アカデミー賞にノミネートされた。
97年、米HBO放送のTV映画「ラスプーチン」の演技でエミー賞、ゴールデングローブ賞、全米映画俳優組合賞?を受賞。04年の米HBO放送のTV映画「奇跡の手/ボルチモアの友情」の演技で再びエミー賞にノミネートされた。
近作は、スティーブン・ソンドハイムのミュージカルをティム・バートンが映画化した『スウィーニー・トッド フリート街の悪魔の理髪師』(07)で、ターピン判事を演じている。バートン監督とは10年の大ヒットファンタジー『アリス・イン・ワンダーランド』で再び組み、芋虫のアブソレムの声を担当した。ほかに、94年度モントリオール映画祭で最優秀男優賞を受賞した『Mesmer』、『裏切りのKiSS』(98・未)、『ドグマ』『ギャラクシー・クエスト』(共に99)、『シャンプー台のむこうに』(00)、『ラブ・アクチュアリー』(03)、『スノーケーキを君に』(06・未)、『パフューム ある人殺しの物語』(06)、『プロフェッサー』(07・未)、08年度シアトル映画祭で最優秀男優賞を受賞した『Bottle Shock』(08)などがある。
97年、『ウィンター・ゲスト』(エマ・トンプソン主演)で監督デビューを飾った。シャーマン・マクドナルドのオリジナル戯曲に基づき、マクドナルドとともに共同脚本も担当。ベネチア映画祭の公式選定作品となったこの作品は、金獅子賞にノミネートされ、そのほか3部門で賞を獲得し、97年度シカゴ映画祭では最優秀作品賞を受賞した。イギリスで上演されたこの映画の舞台版の演出も担当。さらにウエストエンドで上演された「My Name is Rachel Corrie」の演出も務め、演劇ファン・チョイス賞の最優秀新作舞台劇および最優秀演出賞を受賞し、この芝居はそののちニューヨークでも上演された。最近ロンドンのドンマー・ウェアハウスで上演されたアウグスト・ストリンドベリ原作「Creditors」を演出し、この作品は10年4月にブルックリン音楽学校でも上演された。
英国王立演劇アカデミー(RADA)で学んだのち、ロイヤル・シェイクスピア・カンパニーで2シーズン出演。85年に「危険な関係」のバルモン子爵役を演じ、87年にブロードウェイで同役を再演してトニー賞候補となる。01年および02年に、ウエストエンドでノエル・カワード作「私生活」に出演し、バラエティクラブ賞を受賞し、オリビエ賞およびイブニングスタンダード賞の最優秀男優賞にノミネートされた。この作品はブロードウェイでも上演され、2度目のトニー賞最優秀男優賞にノミネートされた。
最近、英BBC放送のTV映画「The Song of Lunch」(10)でエマ・トンプソンと再共演を果たした。またイプセン作「ヨーン・ガブリエル・ボルクマン」で舞台に戻り、この作品は、ダブリンのアビー・シアターで幕開けしたのち、11年1月からニューヨークのブルックリン・アカデミーで上演される予定である。
ジュリー・ウォルターズ(ウィーズリー夫人)JULIE WALTERS(Mrs. Weasley)
シリーズ全作を通じて、母性愛に満ちたウィーズリー夫人を好演。
これまでに2度米アカデミー賞?にノミネートされている。1度目は1984年、映画デビュー作となった『リタと大学教授』(未)でリタ役を演じてノミネートされ、英アカデミー賞およびゴールデングローブ賞を受賞。2度目のノミネートはスティーブン・ダルドリー監督の『リトル・ダンサー』(00)である。この作品で主人公ビリーのバレエ教師を演じ、英アカデミー賞/エンパイア賞/イブニングスタンダード映画賞/ロンドン映画批評家協会賞を受賞し、ゴールデングローブ賞/ヨーロッパ映画賞にノミネートされ、全米映画俳優組合賞?では助演女優賞およびキャストとともに最優秀キャスト演技賞にダブルノミネートされた。また、『Hなえっちな変態SMクラブ』(87・未)および『ステッピング・アウト』(91)でも英アカデミー賞にノミネートされ、後者でバラエティクラブ賞を受賞した。
近作は、全世界でヒットを記録したミュージカル『マンマ・ミーア!』(08/メリル・ストリープ共演)。ほかに、『プリック・アップ』(87/スティーブン・フリアーズ監督)、『フィル・コリンズinバスター』(88)、『ライク・ア・ウーマン』(92・未)、『Sister My Sister』(94)、『Intimate Relations』(96)、『Girls' Night』(98)、『Titanic Town』(98/ロジャー・ミッシェル監督)、『Before You Go』(02)、『カレンダー・ガールズ』(03)、『Wah-Wah』(05)、「ハリー・ポッター」シリーズで息子役のルパート・グリントと共演した『Driving Lessons』(06)、『ジェイン・オースティン 秘められた恋』(07/ジュリアン・ジャロルド監督)などがある。
また英国のTV視聴者たちにもよく知られている。10年、TV映画「A Short Stay in Switzerland」と「Mo」の両作品で英アカデミー賞TV部門最優秀主演女優賞にダブルノミネートされ、後者で受賞した。それ以前にも、02年に「Strange Relations」で、03年には王立TV協会賞も受賞した「Murder」で、04年にはブロードキャスティング・プレス・ギルド賞も受賞したミニシリーズ「The Canterbury Tales」で3年連続して英アカデミー賞TV部門賞を受賞。さらに、83年にもミニシリーズ「Boys From the Blackstuff」で、87年にもTVシリーズ「Victoria Wood: As Seen on TV」で、94年にもTV映画「The Wedding Gift」で、99年にもTVシリーズ「Dinnerladies」で、英アカデミー賞TV部門賞にノミネートされた。そのほか、「The Birthday Party」「Talking Heads」(共に87)、「Julie Walters and Friends」(91)、「The Summer House」(93)、「Pat and Margaret」(94)、「Jake's Progress」(95)、「オリバー・ツイスト」(99)、「The Return」(03)、「Ahead of the Class」(05)、「サリー・ロックハートの冒険/マハラジャのルビー」(06)、「Filth: The Mary Whitehouse Story」(08)など多くのTV作品に出演している。
また完成度の高い舞台女優でもある。01年、アーサー・ミラー作「みんな我が子」の演技でオリビエ賞を受賞。それより以前にサム・シェパード作「フール・フォア・ラブ」の演技でオリビエ賞にノミネートされた。「リタと大学教授」でロンドンの舞台にデビューし、のちに同名映画でも同じ役を演じた。ほかの舞台作品に、「ジャンパーズ」「Having a Ball」「フランキー&ジョニー」「When I was a Girl I Used to Scream and Shout」、テネシー・ウィリアムズ作「バラの刺青」、ミュージカル「Acorn Antiques」などがある。
演技キャリアに加えて06年に初めての小説「Maggie's Tree」を出版した。
マーク・ウィリアムズ(アーサー・ウィーズリー)MARK WILLIAMS(Arthur Weasley)
シリーズ全作を通じて、ウィーズリー家の家長アーサー・ウィ?ズリー役を演じている。
ほかの映画作品に、『オックスフォード・ラブ』(82・未/マイケル・ホフマン監督)、英国映画協会の『Out of Order』(87)、『ハイシーズン』(87/クレア・ペプロー監督)、『Prince of Jutland』(94/ガブリエル・アクセル監督)、『Fever』(94/カリーヌ・アドラー監督)、『101』(96/スティーブン・ヘレク監督)、『ボロワーズ/床下の小さな住人たち』(97・未/ピーター・ヒューイット監督)、『Anita and Me』(02/メーティン・フセイン監督)、『Tristram Shandy: A Cock and Bull Story』(05/マイケル・ウィンターボトム監督)、『スターダスト』(07/マシュー・ボーン監督)などがある。
イギリスでは、レギュラー出演した英BBC放送のTVシリーズ「The Fast Show」(94?01)でよく知られている。クリスマス特番も含め、4シーズンにわたって出演。ほかに、「シャクルトン 南極海からの脱出」(02)、TVシリーズ「Grass」(03)および「Carrie & Barry」(04?)、「Viva Blackpool」(06)、「A Room with a View」(07)、ミニシリーズに脚色されたジェイン・オースティンの「分別と多感」(08)、TV映画「Blood in the Water」(09)、「Marple: Why Didn't They Ask Evans?」(09)などがある。また多くのTVシリーズにゲスト出演し、クイズ番組「Jumpers for Goalposts」(01)ではチーム司会を担当した。
02年、米ディスカバリーチャンネルで「Industrial Revelations with Mark Williams」と題した10回シリーズを放送した。続いて04年の「On the Rails with Mark Williams」、05年の「More Industrial Revelations with Mark Williams」を放送。ドキュメンタリーの近作は、英スカイワン放送の4回シリーズ「Mark Williams' Big Bangs」。また96年には英チャンネル4のシットコム・フェスティバルで2本の芝居「Bleeding Hearts」および「In Exile」を演出した。
オックスフォード大学を卒業後、舞台で幅広く活躍してきた。ミクロン・シアター・カンパニーとともにナローボートで3年間ツアーをして過ごす。舞台作品に、ロイヤル・コート・シアターの若手脚本家フェスティバルにおいて主役を演じた「William」、ナショナル・シアター上演の「Fanshen」、チーク・バイ・ジャウル・シアター・カンパニーの「Doctor of Honour」、グリニッチ・シアター上演の「The City Wives Confederacy」、ロイヤル・シェイクスピア・カンパニー上演の「Moscow Gold」「Singer」「A Dream of People」「お気に召すまま」、ウエストエンド上演の「Art」、ロイヤル・コート・シアター上演の「Toast」などがある。88年には「The Fast Show Live on Stage」が公演チケット完売のうちに上演され、02年には「The Fast Show Live on Tour」公演でイギリス全土をツアーし大成功を収めた。
トム・フェルトン(ドラコ・マルフォイ)TOM FELTON(Draco Malfoy)
シリーズ全作を通じて、ハリーの宿敵でスリザリンのリーダー、ドラコ・マルフォイ役を演じている。『ハリー・ポッターと謎のプリンス』(08)の演技でMTV映画賞最優秀悪役賞を受賞した。
待機作は、コーチのサンタナ・スパークスの物語に基づくインディペンデント系のスポーツドラマ『From the Rough』(タラジ・P・ヘンソン共演)、2011年に公開予定の2作品スーパーナチュラルスリラー『The Apparition』(アシュリー・グリーン、セバスチャン・スタン共演)およびSFアクション『Rise of the Apes』(ジェイムズ・フランコ、フリーダ・ピント共演)など。また10年のコメディ『Get Him to the Greek』(ラッセル・ブランド主演)ではカメオ出演している。
9歳のときに幻想的な物語『ボロワーズ/床下の小さな住人たち』(97・未/ピーター・ヒューイット監督)でピーグリーン・クロック役を演じて演技デビューを飾る。この役がアンディ・テナント監督の目にとまり、99年の大作『アンナと王様』でジョディ・フォスター演じるアンナの息子ルイス・レオノーウェンズ役に抜擢された。 その2年後、シリーズ第1作目『ハリー・ポッターと賢者の石』(01)で誰もが欲しがるドラコ・マルフォイ役を獲得。シリーズ最終章『ハリー・ポッターと死の秘宝 PART 2』(11年7月15日公開予定)で同役を卒業する。演技以外では音楽に情熱を傾け、ギターを演奏し、自身で曲を書き、演奏する。
ボニー・ライト(ジニー・ウィーズリー)BONNIE WRIGHT(Ginny Weasley)
シリーズ全作を通じて、ウィーズリー家の末娘ジニー役を演じている。ロン・ウィーズリーの幼い妹から、ハリー・ポッターが思いを寄せる才能と勇気に溢れる若い魔女へと成長を遂げた。『ハリー・ポッターと死の秘宝 PART 2』(11年7月15日公開予定)で同役を卒業する。
待機作は、インディペンデント映画『Geography of the Hapless Heart』。このほか、英米で放送された米ホールマーク放送のアドベンチャードラマ「ザ・サバイバル 漂流者」(02)、若き日のアガサ・クリスティーに扮した英BBC放送のTV映画「アガサ・クリスティー/謎の失踪 失われた記憶」(04)などさまざまな作品に出演。米ディズニー・チャンネルのアニメシリーズ「The Replacements」(06?)では声優にチャレンジした。演技以外では、音楽に親しみ、ギターとサキソフォンを演奏する。
ジェイムズ・フェルプスandオリバー・フェルプス(フレッドandジョージ・ウィーズリー)JAMES PHELPS and OLIVER PHELPS(Fred and George Weasley)
実生活でも双子のふたりがいたずら好きな魔法使いの双子フレッド&ジョージ・ウィーズリーを演じる。
15歳のときに大ヒット作『ハリー・ポッターと賢者の石』(01)に初めて登場し、ウィーズリー家でいちばんコメディ性と企業精神に溢れた双子のフレッド&ジョージを演じた。それ以来、『ハリー・ポッターと秘密の部屋』(02)、『ハリー・ポッターとアズカバンの囚人』(04)、『ハリー・ポッターと炎のゴブレット』(05)、『ハリー・ポッターと不死鳥の騎士団』(07)、『ハリー・ポッターと謎のプリンス』(08)でも同役を好演。シリーズ最終章『ハリー・ポッターと死の秘宝 PART 2』(11年7月公開予定)で同役を卒業する。ほかに、英ITV放送シリーズ「Kingdom」(07?/スティーブン・フライ共演)の1エピソードにもふたりで出演した。
イバンナ・リンチ(ルーナ・ラブグッド)EVANNA LYNCH(Luna Lovegood)
『ハリー・ポッターと不死鳥の騎士団』(07)でルーナ・ラブグッド役を演じて映画デビューを飾った。『ハリー・ポッターと謎のプリンス』(08)でも同役を再演。
アイルランド出身。かねてより「ハリー・ポッター」シリーズの大ファンで、2006年初頭におこなわれたルーナ役の公開オーディションに応募。ルーナ役の型破りなキャラクターにマッチした個性で1万5000人以上の期待に胸膨らませた候補者を押しのけ、見事に合格した。
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