ツイート

トーマス・リドル将軍は、1806年11月24日に72歳でエディンバラで死去した人物。26歳の若さでトリニダードで大尉として戦死した息子や娘とともに、エディンバラの旧市内にある墓地グレーフライアーズ・カークヤードに埋葬されています。

将軍の墓は、J.K.ローリングがハリー・ポッターを書いたカフェのひとつ「エレファントハウス」の近くにあり、また、ヴォルデモートの本名トム・リドルと似ているため、名前のモデルとされて、一躍人気スポットに。エディンバラでハリー・ポッターのゆかりの地を歩いて回る「ポッタートレイル」でも紹介されています。

しかし墓を訪れたファンが、ヴォルデモート宛に書いた手紙や花などの供物を墓の前に置いて帰るようになり、それが何百にのぼったため、困ったエディンバラ市はそれらを撤去したと発表。「この歴史的な墓地の景観を保護し、遺族に配慮するため、墓石の近くに置かれた品々は定期的に取り除きます」とコメントしました。

なお、このグレーフライアーズ・カークヤードは世界一の心霊スポットとしても有名な場所。過去には牢獄として使われており、17世紀チャールズ2世の時代に長老教会派に残酷な迫害を行って1200人を投獄、1000人をここで拷問・虐殺した官吏ジョージ・マッケンジーのポルターガイスト（見学者の手を噛んだり、引っ掻いたりする）や、グレーフライアーズ・カークヤード・ボビーと呼ばれるエディンバラ版の忠犬ハチ公が有名です。詳しくはこちら。

【関連記事】
ハリー・ポッターゆかりの地を回る「ポッター・トレイル」、エディンバラで人気に