7巻全文ネット流出：米版元スコラスティック社、ネット小売店に法的措置！　- ポッターマニア

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7巻全文ネット流出：米版元スコラスティック社、ネット小売店に法的措置！

ローリングさん、公式サイトでファンに訴え！

21日の発売を前に、ハリー・ポッター完結編7巻"Harry Potter and the Deathly Hallows"(邦題は『ハリー・ポッターと死の秘宝』)全文がインターネットに流出した問題で、米国版元スコラスティック社が、オンライン小売店に対し法的措置を取る構えを見せています。

スコラスティック社は18日、米国のネット小売店1社が、すでに米国の顧客向けに"Harry Potter and the Deathly Hallows"を発送していたことを発表。インターネット上には、同作のコピーとされるものが多数流出しています。

同社は、書籍流通業者Levy Home Entertainment社とオンライン小売店DeepDiscount.comに対し、米国の発売日である7月21日12:01a.m.（GMT20日23:01)の前に"Harry Potter and the Deathly Hallows"を販売しないという契約に違反したとして、法的措置を取る意向を明らかにしました。

DeepDiscount.comの顧客は17日から7巻を受けとり始めていますが、その人数は少なく、スコラスティック社は販売される1200万部のうち、「１％の100分の1程度」の数だとしています。

ハリー・ポッター第7巻の各ページの写真はすでにインターネット上に投稿されていますが、内容の真偽について同社はコメントしていません。

著者のJ.K.ローリングさんは公式サイトの日記(7/18付け)で「インターネット上やメディアに掲載されている、(7巻)あらすじについての誤った情報は無視するように。ポッターファンを名乗る人はすべて、発売と同時に本を読むことを楽しみにしている人々のために、あらすじは伏せておいて欲しい。もうすぐ全てを知ることができるのだから」と訴えています。（7/19　12：00の段階で日本語サイトには掲載されていません）

スコラスティック社は、特にメディアに対し、”世界中のファンのために、楽しみと興奮を残しておいて欲しい”との声明を発表しています。

DeepDiscount.comを所有しているInfinity Resources社のAndrew Moscrip氏は、「この件に関し現在調査中だが、この問題を大変深刻に受け止めている」と述べています。

毎秒1回のダウンロード
Levy社はコメントを出していません。

スコラスティック社は16日、カリフォルニアのティーンエージャー向けソーシャル・ネットワーク・サイトGaia Onlineに対し、ハリー・ポッター7巻に関するユーザーの投稿について召喚状を送付。Gaia社は「当社はすぐに件(くだん)のユーザーが投稿したリンクを削除し、そのユーザーを14日間の禁止処分にした」と発表しています。

しかし、7巻の写真が、個人のパソコンと直結するピア・ツー・ピア(P2P)ファイル交換システムのビットトレント(BitTorrent)で16日に現れ、スコラスティック社はそれら全てを削除することはできませんでした。
というのも、数年前に当局に閉鎖された音楽交換サービス「ナップスター」と異なり、ビットトレントは中央サーバーを通さないため、全てを削除することはほとんど不可能だからです。

メディア調査会社のBigChampagne社は、およそ1秒に1回、"Harry Potter and the Deathly Hallows"の写真がダウンロードされ、16日から50,000部が交換されたと見ています同調査会社の社長Eric Garland氏は「写真はおそらく本物」と述べています。

"Harry Potter and the Deathly Hallows"は日本時間7月21日、午前8時1分から発売します。

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