伝説的スナイパーの衝撃と感動の実話
原作は13週にわたりニューヨーク・タイムズ紙のベストセラー1位を獲得したクリス・カイルの自伝。米軍史上最強と謳われた伝説のスナイパー・クリス・カイルの真実のドラマを映画化。
監督は『許されざる者』(1992)『ミリオンダラー・ベイビー』(2004)でアカデミー賞作品賞と監督賞を2度受賞した名匠クリント・イーストウッド。手に汗握る戦闘シーンは、彼のキャリアの到達点と呼べるものだろう。カイル自身も「自分の本を映画化するならクリント・イーストウッドに監督して欲しい」と希望しており、夢のコラボが実現した。
クリス・カイル役には、『世界にひとつのプレイブック』(2012)『アメリカン・ハッスル』(2013)で2度のアカデミー賞・ノミネートを果たしたブラッドリー・クーパー。プロデューサーとして自ら映画化権を獲得、カイルの同僚であったネイビー・シールズとともに過酷な食事制限を課し、20キロ体重を増加。国家と家族に献身した主人公の感情を繊細にリアルに演じきった。
カイルの最愛の妻役として『G.I.ジョー』シエナ・ミラーが出演、ネイビーシールズ隊員の妻が直面する試練を体当たりで表現している。
国を愛し、家族を愛した男
テキサス州に生まれ育ち、少年の頃の夢はカウボーイか軍人。
2003年にイラク戦争が始まってから4回に渡り遠征。その常人離れした狙撃の精度は1.9q向こうの標的を確実に射抜くほどだったという。公式記録としては米軍史上最多の160人を射殺。味方からは「伝説の狙撃手」と英雄視される一方、イラクの反政府武装勢力からは「ラマディの悪魔」と怖れられ、その首には2万ドルの懸賞金がかけられた。
しかしカイルの素顔は、命がけの壮絶な局面でも仲間を一心に守りたい、そして遠い戦地にいながらも大切な家族に良き夫、良き父でありたいと願うひとりの男。危険な戦場で極限の状態におかれながらも、故国で待つ家族をこよなく愛する主人公の使命感と犠牲を生々しく掘り下げている。
全米興行収入3億ドルを突破!ワーナー・ブラザース史上5番目に興収を稼いだ映画に!
全米興行収入は、すでに3億ドルを突破(2013年2月21日現在)。アカデミー賞受賞作『ミリオンダラー・ベイビー』(約1億40万ドル)はもちろん、イーストウッド監督キャリア最大のヒット作『グラン・トリノ』(約1億4800万ドル)を超える、同監督史上最大のヒット映画に。
ワーナー・ブラザースの全米興行収入記録においても、『ダークナイト』(約5億3400万ドル)、『ダークナイト ライジング』(約4億4800万ドル)、『ハリー・ポッターと死の秘宝 PART2』(約3億8100万ドル)、『ハリー・ポッターと賢者の石』(約3億1700万ドル)に次ぐ歴代5位の作品となっている。
ミシェル・オバマ米大統領夫人が大称賛!
本作を鑑賞したオバマ大統領夫人は、現地時間1月30日にワシントンDCで開催されたイベントで「この映画は、私がこれまで軍関係者から聞いてきた話や経験を思い起こさせます。この映画は私が聞いた厳しい状況に陥ってしまった退役軍人の話と同じ」とスピーチ。
「複雑な旅、毎日の激務、そして愛する国と愛する家族とのバランス。帰国してからの対応へのチャレンジ。これがこの映画の大切なところです。私たちは映画やテレビを通じて、軍人のことを英雄、または壊れてしまった人と言う見方をしがちです。しかし彼らは私たちと同じ普通の人間なのです」と述べ、映画への共感を示した。 |