J.K.ローリング・インタビュー
リチャード&ジュディ
2006年6月26日放送 |
|
英人気モーニングショーリチャード&ジュディに2006年6月、J.K.ローリングさんが出演しました。内容を列記します。
ハリー・ポッターでは思春期の若者を描いているが、自分(ローリングさん自身・以下同)は過去にティーンエージャーを教えたことがあり、好きな年齢層の生徒だった。そして自分がティーンエージャーだった頃は不機嫌だったことを思い出し、それを物語に書いた。
7巻最終章は既に1990年頃に書き上げているが、今回それをほんの少しだけ書きかえた。登場人物の一人は死を免れるが、当初予定していなかった2人が死ぬことになる。
死ぬのは主要人物で、端役ではない。真の悪と戦っている物語なので代償を払う必要があるから。(※ポッターマニア注:「主要人物(main characters)」が誰を指すのかは不明。一部のメディアが「主人公のハリーを含む3人の中心的登場人物のうち、2人が死ぬ運命」等と報道していますが、JKRは「死ぬのは重要人物か?}との問いに”We are dealing with pure evil. So they don’t target the extras, do they? They go straight for the main characters... (我々は真の悪を相手にしていて、悪は端役を標的にはしないでしょう?彼らは主要人物を襲うのです)”と答え、「ハリーを含む3人の中心的登場人物」とは特定していません。)
最初から7冊書くつもりだったので、ハリーを第7巻の最後より前に殺そうと思ったことはない。
著者でない他人に続編を書かれてしまう可能性を断つために、登場人物を殺してしまう作家の心情は理解できる。そうすれば物語は私とともに終了し、私の死後、続編が書かれることはないから。 アガサ・クリスティは、ポアロでそれをやっている。 彼女は自分の手で主人公を死なせたかった。(では、あなたもハリーを殺すつもりなの?教えて!とジュディに聞かれると、「いやがらせの手紙(メール)が来るので答えられない」と返答)
(列車に乗っている時に)自分が魔法使いであることを知らない男の子のイメージが浮かんだ。それがハリー・ポッターの最初のアイデア。
複雑な物語なので、書いていてしばしば「あれを初期の作品に書いておけばよかった」というような障害にぶつかる。しかしこのようなことは、重要な筋立てに関して起きていない。
最初の3巻ぐらいまで、自分やハリー・ポッターの本が有名であることに否定的だった。 ウィンブルドンのビーナス・ウィリアムズの記事に「ブラッジャー」と書かれていてショックを受けた。
リッチになったことは素直に「素晴しい」ことだが、報じられている(収入などの)データは事実と違う。
第1子のジェシカは、学校で他の生徒から次作のタイトルを教えて欲しいとせがまれ(嫌がらせを受け)たことがあり、JKRの娘でいるのも楽ではない。娘は素晴しい子。
第1巻は自分の母親が死ぬ6ヶ月前から書き始めた。最初の原稿でハリーの両親の死は軽々しい書き方だったが、母の死後、両親の死をそのような軽いタッチでは書けなくなった。 ハリーがみぞの鏡の中に両親を見る章(=1巻12章)は、シリーズの中でもお気に入りの章の一つ。
ハリー・ポッターと別の本を、既に半分ぐらい書き上げている。それは幼い子供向けの本で、おとぎ話のようなもの。
(子供からの質問に答えて)
登場人物で自分と似ているのはハーマイオニー。彼女は、自分の子供の頃をベースにしており、妹と自分をあわせたようなキャラクター。
ロンのほうが、ハリーより人気がある(ファンサイトの人気投票の結果はそうだったと指摘)
自分のボガートはウィーズリー夫人と同じく、自分の子供の死。
クィディッチのルールは、30分で作り上げた。 ブラッジャーのように攻撃的なものが登場するのは、当時の恋人とケンカをした後に作ったから。
※インタビューの最初の部分の和訳が、Firefox Hacks 翻訳日記さんで読めます。( JojiさんThanks!!)
【関連情報】
ハリー・キャリー・ガープの夕べインタビュー和訳
記事はMSNBC [posted at JST 19:28/10/2・0:00/9/29/2006 ポッターマニア 無断転載禁止]
|
|