**日本のファンへ一言**
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アルフォンソ・キュアロン(監督)
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とにかく日本に来れてドキドキしているよ。日本は本当に素晴しい国で嬉しく思っている。そして日本のハリー・ポッターファンは世界でナンバーワンのハリポタファンだと確信しているね。今回私だけではなく、デイビッド・ヘイマンプロデューサーや2人のキャストを連れて来れて嬉しい。後ほどラドクリフ君も登場するけど、これで彼も本当の俳優ではなくCGの俳優だということが皆さんにばれてしまうな(笑)。
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エマ・ワトソン(ハーマイオニー役)
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コンニチハ!実は日本に来るのが初めてなんです。長い間日本に来たくて仕方なかったのでとても嬉しく思っています。
皆さんフレンドリーで優しく迎えてくれるのでなおさら嬉しく思っています。二ホンダイスキ(日本語で)!
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ルパート・グリント(ロン役)
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日本は本当にカッコよくてずっと来たかった。カッコイイ(cool)国だと思うョ。
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デイビッド・ヘイマン(プロデューサー)
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歓待してくださってありがとう。前回ダニエル君と来てその時も本当に歓迎を受け、だから日本に戻って来れてエキサイトしています。今アルフォンソの方からもありましたが、日本のハリー・ポッターファンは世界でナンバーワンだと思います。そして私の日本語の先生のエマが言ったように、二ホンダイスキ!
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ダニエル・ラドクリフ(ハリー・ポッター役)
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Hi!今回は来日できなくて本当に残念です。ロンドンから皆さんこんにちは!今、4作目の水中のシーンを撮影している所なんだけど、是非4作目の時は日本に行きたいです。日本が大好きだから。そして東京にいる他のみんなに「今日は」と言いたいです。
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司会者
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ダニエル君が座っている場所は撮影現場ですか?
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ダニエル
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今僕はグリフィンドールの談話室に座っているんだ。
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司会者
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では4作目ではそこで何かが起こるわけですね?
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ダニエル
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・・?・・(困った顔で)・・う、うん、きっと色んなことが起こるよ(汗)!でも今はちょっと思い出せないけど(汗)。(会場笑)
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質問
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| キャストの3人に質問です。実際のご自分の性格は、しっかり者のハリーなのか、なさけない気味のロンなのか、気が強いハーマイオニーなのか、自分の役は置いておいてどれだか教えて下さい。
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ダニエル
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| 多分ハーマイオニーかロンだね。やれやれ
。。
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デイビッド
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| 2人を掛け合わせたのが近いんじゃない?
(笑)
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ダニエル
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| 全くその通りだねデイビッド、僕もそう思うよ!(笑)
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ルパート
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| 分んないけど、ハーマイオニーではないし、多分どちらかというとハリーかな。。
あんまり学校も好きじゃないし。
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エマ
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| えーと、難しい質問ね。ダニエル君の答えを盗ませてもらって、2人をかけあわせた性格だと思うわ。
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質問
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| 今回の映画はストーリーの展開といいカメラの動きといいダイナミックでした。撮影時と完成後の感想を聞かせてください。
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ダニエル
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| 素晴しかった。10〜11ヶ月かけて撮影し、最終的に完成したものを見るのはファンタスティックな瞬間だった。映画も素晴しいものになったし、監督も素晴しい演出をしたよ。
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ルパート
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| 完成した作品を見て素晴しかった。撮影中にはなかった特殊効果が挿入されていて、ディメンターなんかカッコよかったョ。
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エマ
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| ダニエル君が言ったように、この映画のように時間をかけて作った作品は、撮影中はどのような作品になるのか見当もつかないので、見た時はワクワクしたわ。多くの特殊効果も加わっていたので完成品を見て本当に興奮したわ。
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アルフォンソ
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| まずホッとして、次に驚いたよ。なぜなら出来上がった作品は僕が最初に思い描いていた映画ととても近かったから。それはどういう映画かというと、原作のスピリットを受けついで忠実に描いた作品。実際にそのような映画に仕上がっていたのでホッとしたんだ。何ヶ月もかけて色々な要素を構築していってやっと一本の映画になり、それを見た時には本当に嬉しかった。撮影中はボールのついた棒を使い、俳優はそれに向って演技をしていた。そのボールがCGクリーチャーとなり画面に登場するのだが、それについて重要なことを学んだよ。それは、どんなに精巧にクリーチャーが出来上がっていたとしても、それに反応している俳優の演技なくしては生き生きしたものには見えないということ。ディメンターがあれだけ恐ろしく見えるのは、それを恐がっているダニエル・ラドクリフの素晴しい演技があってこそ。ヒッポグリフが可愛く見えるのは周りの俳優たちの反応が素晴しいから。今回の映画に出演しているキャストは本当にすばらしかった。彼らがまさにこのすばらしいCGクリーチャーに息を吹き込んでくれたと言っても過言ではないと信じているね。
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デイビッド
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| 素晴しいのは完成した作品を見た時に、アルフォンソも話したけれど撮影中は黄色いボール相手に演技していたのにそれがCGも全て加えられた時に意味をなす作品になっている点。アルフォンソは初めから自分の頭の中に、はっきりとした全体のヴィジョンを持っていて、何をするべきか分っていたんだ。彼はストーリーボード、つまりマンガのようなPrevisualisationを撮影前に作っていた。映画が完成してからそれを見ると、まさにそのストーリーボ−ド通りに出来上がっていた。ジョー・ローリングも映画3作中これがお気に入りの作品だと言ってくれているし、監督が原作と変えた部分は誰も惜しいとは思わない。彼が加えたことについてジョーは自分が考えるべきだったと話しているよ。
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質問
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| 出演者3人に質問です。役をつかむ上で監督や原作者、共演者からアドバイスはありましたか?また、監督やプロデューサーは、出演者からのアドリブや彼らが自ら提案した演出はあったかどうか教えてください。
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エマ
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| 共演者から指摘されたことは特にないわ。幸運なことに今まで私は素晴しい俳優さんたちと共演してきて、彼らを見ているだけで勉強になったの。彼らのお陰で自分が女優として成長したと思っているわ。今回嬉しかったのは、アルフォンソが撮影前に私たちにアイデアを聞いてきて、エッセイを書くよう言ってきたこと。それは、私たちがこの作品についてどのように思っているのかに興味を持っていることのあかし。だから自分たちの意見を取り入れてもらえるのだなと思い、嬉しかったわ。撮影中は役作りをする自由を与えてくれたし、そのお陰で私はハーマイオニーを新たなレベルに引き上げることができたの。本当に監督は素晴しい人で彼から多くのことを学んだわ。
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ルパート
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| アドバイスは特に覚えてないけど、日々いろいろなことを教えてくれたよ。監督のエッセイについては、書いていたら役に立ったとはとは思うけど、、僕は書くのを忘れてしまったんだ。監督から言われたけど「(忘れたのは)ロンらしいね」といわれ、僕は書かずに済んだんだ。
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ダニエル
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| エッセイについては役に立ったよ。監督の演出は僕の俳優としての成長にプラスになった。共演者からのアドバイスについて1つあるけど、それはエマ・トンプソン。彼女とのシーンで、僕がただ歩くだけの場面があったんだけど、深く考えすぎて悩んでいたんだ。そうしたらエマ(トンプソン)から「ただ歩けばいいのよ。やりなさい」と言われ、その通りにしたら1回でOKが出たんだ。それはとても勉強になったよ。
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ヘイマン
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| アルフォンソからのアドバイスについてかい?(笑) 常にもらっていたよ(笑) --この3人なしにはハリポタの映画は成立しないと思う。作品が輝いているのは、まさにこの3人がそうさせているから。それぞれがその役になりきっていて、監督のエッセイをルパートが書かなかったのはロンらしいし、エマはハーマイオニーらしく65ページも提出している。ダニエル・ラドクリフは2〜3ページ書いたんだ。エッセイ一つとっても役どおりなのが分る。彼らは本当に素晴しい。彼らの熱意は伝染し、スタッフ全員に伝わった。私は4年間彼らの成長過程を見守ってきたが、演技に磨きがかかり、ニュアンスが出て、感慨深いものになっている。演技を感じさせない存在感があると思う。
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アルフォンソ
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| 質問の中に、出演者から何を学んだかというのがあったと思うけど、僕はこの3人から色々なことを学びそれに対して感謝しているね。この映画作りには長いプロセスがあり、疲れることもあるわけだが、彼らは常に情熱を失わず責任感を持って映画作りに携わった。それと同時に彼らは楽しんだりいたずらをしたり、人に優しく接してもいた。彼らは撮影の他に学校の勉強もしなければならなかったので、誰よりも長く仕事をしている。私自身疲れや不満を感じた時には常に彼らのことを考えた。だから彼らは私の師匠でもある。彼らの内なる強さを本当に素晴しいと感じた。
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ダニエル
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| 監督は1日25時間働いていたじゃないか(笑)。
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アルフォンソ
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| (笑) 君たちには感謝しているよ。心からすごいと思ったし、彼らのこの強さは生涯私の心の中に残るでしょう。
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エマ
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| この映画に携わった人たちは一生懸命やったのに、みんな謙遜しているわ。だから私が代わりに言いますが、みんな本当によく仕事をしたわ。例えばダニエルは情熱を持ち、常に集中して撮影に参加していた。それは監督やプロデューサー、そのほか全ての人が同じ。みんな賞賛に値すると思う。
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質問
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| 「大人になったな〜、最近オレは」と思う瞬間はどんな時ですか?
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ダニエル
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| 分らないな。正直言って「大人になったな」という実感はそんなにないんです。でも最近残念だったのはエマが僕より背が高くなってしまったこと。今回僕は俳優としてすごく成長したと感じるけど、それは監督のお陰。監督は僕を一つ新しいレベルまで引き上げてくださったと思っています。
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質問
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| 日本からのファンレターにはどんなことが書いてありますか?
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ダニエル
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| 僕が世界中から受け取るファンレターのうち、約半分(50%)は日本からのもの。便箋がすごくキレイだったり、どれも見た目がとても美しくて、中身については送ってくれた人に申し訳ないので言わないけれどずっとこの映画をサポートしてくださっている日本のファンの方にお礼を言いたいです。本当に有難う。
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質問
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| エマさんとルパートさんには後ろにいるダニエルさんの良い所を、
そしてダニエルさんはエマさんとルパートさんのいい所を教えてください。
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ダニエル
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| 言葉に気をつけろョ!
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エマ
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| そうね、ダニエルはとってもいい友達よ。彼はとても面白くていつも撮影中みんなを笑わせてくれるわ。
とても素朴で飾ったところがなく本当にいい人。彼のことが大好きよ。
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ルパート
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| 彼とはとっても仲良しだよ。仲が良くないと撮影中困ることもあるから、一緒に遊んでるんだ。(監督からの「ダニエルのことをどう思っているの?」との質問に)まあ、良いやつなんじゃないかな(会場から笑いが)。
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ダニエル
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| 皆な優しすぎるよ。3人ともとても仲が良く、セットでもそうなんだ。みんなが憎み合っていたら撮影も大変だし難しい問題も沢山出てくると思う。でも幸いなことにみんな仲がいい。エマは僕にとって妹のような存在で、ルパートとは大の仲良しさ。エマに優しいコメントをありがとう。
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質問
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| 監督は現場にいて、本当にみなさんのコミュニケーションは良いと感じましたか?
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アルフォンソ
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| ノー(会場大爆笑)。憎み合ってたよ(笑)。
3人がケンカしないようにするのが大変だったし、それだからダニエルが今回来日しなかったんだ。3人とも口をきかないしね。(「僕は飛行機に乗せてもらえなかったんだ」とダニエル君が悪ノリ。監督大うけ) ・・いや、実は本当に3人とも仲が良すぎてそれが返って問題だった(笑)。3人がグルになって僕に向ってくるのでそれが大変だったんだよ。
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質問
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| 今ご自身が本当に魔法を使えるとしたら、どんな魔法を使って何をしたいですか?
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エマ
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| 東京に来ても時差ぼけにならない魔法を自分にかけたいわ。
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ルパート
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| 透明になりたい。試験から逃げられるようにね。
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ダニエル
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| ハーマイオニーが1作目で百回ぐらい唱えている、どんなドアでも開く魔法「アロホモラ」を使ってみたいね。これが使えれば色々な所に行けるから。(「それでどこの扉を開けたいんだい?」と監督。「とても良い質問だな・・」と困った様子のダニエル君)
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司会者
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| ダニエル君からメッセージを頂いて会見を終了したいと思います。
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ダニエル
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| 日本の皆さん本当にありがとうございます。そして皆さんが3作目を楽しんで頂けることを心から願っています。素晴しい映画に出来上がったので、皆なに楽しんでもらいたいし、必ず気に入ってもらえると思っています。
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エマちゃんやルパート君のプレスインタビューはこちらでどうぞ!
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