ハフポスト記者「J.K.ローリングはトランス嫌悪でなかった」と謝罪！ベラトリックス女優も作者を支持

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ハフィントン・ポストのLGBTQ担当記者兼コラムニストで、トランスジェンダー問題について声をあげてきたE.J.ロゼッタさんは、「トランス嫌悪のJ.K.ローリングの名言 20選」という記事を書くことを任され、3ヶ月を費やし彼女の本やツイート、エッセイなど全体を調査。

しかし本当にトランス嫌悪なメッセージはひとつもなく、証拠を見つけることができませんでした。

ロゼッタさんはツイッターで次のように述べています。

「その（調査）過程で、私はピークに達しました。ローリングさんは容認できないようなトランス嫌悪ではありません。彼女は（才能のある）女性であり、永遠に愛されていたかもしれません。しかし彼女はトランスの権利と女性の権利の交わりは問題を生じることを理解し、周りを見渡して注意を払ったのです」

「多くの場合、一方のグループの権利が他方のために犠牲にされており、最も脆弱な女性が代償を払うことがよくあります。ここ英国では、常に双方をサポートしたいと考えていますが、場合によっては (DV シェルターなど)それは不可能です。そしてローリングさんは注意を払っていました」。

「彼女は抜け道が作られているのを見て、女性が声を上げる必要があることを知りました。彼女は黙って皆の幸せを祈るのではなく、『（声を挙げるのは）私（の役目）ですよね？』と思ったのです。彼女は恐ろしくも驚くべきことをし自分の声を使ったのです。それは勇敢です」。

「3ヶ月に及ぶ熱心な調査の結果、ジャーナリズムの誠実な調査に対して、真にトランス嫌悪なローリングさんの引用を一つも見つけることができませんでした。彼女が（世間から）受けた虐待は許しがたいものです。殺害予告、レイプ予告、罵詈雑言の嵐を、彼女は優雅に乗り越えてきました」。

「（真実を）知らなければならない時に、『報道』という口実で彼女に濡れ衣を着せた人たち、恥を知りなさい。 あなたたちは（自分の書いた記事を）クリックさせ、憎しみを掻き立たせました」。

「批判的な考えもなくただプロパガンダに従った人たち、恥を知りなさい。あなたたちは間違った魔女を火あぶりにしています。私はローリングさんを支持します」と謝罪し、彼女を擁護しました。

J.K.ローリング

ローリングさんを巡っては、2020年6月の一連のツイートを皮切りに、トランスジェンダーの問題に関する見解について長いあいだ批判に晒されてきました。

彼女は同年6月、Devexの記事の中で「女性」という言葉の代わりに「生理のある人」という表現がされていたため、ツイッターで問題提起の意見を述べたところ、「生理のないトランス女性は女性ではないのか」等の言いがかりをつけられ炎上(汗)。

JKRはトランスジェンダーの人々を尊重しつつも、「女性として生まれた人たちの安全を低下させたくない」として生物学的な性別の概念の重要性を主張したため、過激なトランスジェンダー支持者（女性嫌悪者？）から「トランスフォビア（トランス嫌悪）」とレッテルを貼られ、バッシングを受けるようになりました。

彼女のコメントに対し、映画でハリー・ポッターを演じたダニエル・ラドクリフさんはLGBTQコミュニティの自殺防止慈善団体トレバー・プロジェクトを通じて「トランスジェンダーの女性は女性」だと反論。

エマ・ワトソンさんやケイティー・ラングさん、イバンナ・リンチさんらも異を唱えました。

しかし一方現実では、当事者の性自認を尊重していてもトランス女性と生物学的女性（＝生まれながらの女性）の肉体の違いは明白で、例えばスポーツ界では公平性、安全性などの観点からトランス女性の参加について議論の的になっています。

英ボリス・ジョンソン元首相も今年4月「トランスジェンダー女性は女子スポーツ競技に出場するべきではない」と発言。

「ハリー・ポッター20周年記念：リターン・トゥ・ホグワーツ」のダニエルとエマ

また、ハリポタ映画でべラトリックス・レストレンジを演じたヘレナ・ボナム=カーターさんも先週のインタビューでローリングさんの支持を表明。

ヘレナさんは「それ（彼女へのバッシング）は恐ろしいことだし、馬鹿げている。彼女はしつこく追い回されていると思う。人々の決めつけが極限まで来ているわ。彼女は自分の意見を言うことが許されているのに。暴力（DV）を受けていればなおさらね」とコメント。

ローリングさんは2020年、家庭内暴力（DV）と性暴力の被害者であることを告白しています。

ヘレナさんは続けて「誰もが自分のトラウマの歴史を背負い、そのトラウマから自分の意見を形成している。人の来歴やその人の痛みを尊重するべきよ」とサンデー・タイムズ誌にコメント。

「全てに同意する必要はないわ。それは馬鹿げているし退屈よ。彼女は攻撃的に言ったのではなく、自分の経験から言っているだけなの」と話しました。

さらにローリングさんの発言を批判したダニエル・ラドクリフら俳優は「恩知らず」なのかと聞かれたカーターさんは、「そこまで言うつもりはないわ」とし、「個人的には、俳優たちは彼女に自分の意見を言わせてあげるべきだと思うけど、彼らは自分たちのファン層や世代を守ることを強く意識しているのでしょう。難しいわね。名声ゲームにはエチケットがつきものよ。他の有名人のことを話すのは賛成できないわ」と、俳優たちが作者を批判する態度にやんわり釘を刺し(笑)、ローリングさんを擁護しました。

ルーナ役イバンナ・リンチもハリポタ作者を支持

ヘレナ・ボナム=カーターとべラトリックス・レストレンジ

・・真のトランス女性の苦悩は理解できますが、生まれながらの女性の権利も尊重し、「（生物学的）女性排除」「女性嫌悪」の無い社会であって欲しいものですね！

Right, I’m done.

3 months ago, I was tasked with writing an article detailing “20 Transphobic JK Rowling Quotes We’re Done With”

After 12 weeks of reading her books, tweets, full essay & finding the context of these “quotes”, I’ve not found a single truly transphobic message??

— E J Rosetta (@ejrosetta) November 22, 2022

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