出版不採用となった『ハリー・ポッターと賢者の石』のあらすじが話題！

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このあらすじ（original synopsis）は、『賢者の石』の出版元を探していたローリングさんが1995年、本の初めの数章の原稿に添付して、出版社に送ったもの。

四隅が折られ、紅茶のシミがついており、何度も読み返されたことが分かります。

「あらすじ」にはハリー・ポッターがおじ・おばとともに暮らしており、ダーズリー一家はハリーの周囲で起こる奇妙な出来事を嫌っていることや、ハグリッドがホグワーツの手紙を届けに来て初めてハリーは、自分が魔法使いで、両親がヴォルデモートに殺されたことを知り、ホグワーツでロンやハーマイオニーと友人になることなどが、2ページにわたり書かれています。

J・K・ローリングさんは1995年、『ハリー・ポッターと賢者の石』の原稿を複数の出版社に送りましたが、ブルームズベリー社が採用する前に、8社（EWによると12社）から断られたと言われています。

同社のCEOナイジェル・ニュートン社長は『賢者の石』の原稿が届いたとき、自分で読まずに当時8歳だった娘のアリスさんに渡し、読み終わったアリスさんは顔を輝かし、「パパ、この本最高よ！」と父親に伝えたといいます。

このとき彼女が書いた本のレビューは、「あらすじ」とともにハリポタ展に展示されています。

ブルームズベリー社は当初、当時8名だった社員全員が『賢者の石』に否定的で、他の作家の小説を支持していましたが、アリスさんがあまりにも執拗に「続きを読ませて」とせがむため、わずか2500ポンド(約37.5万円。一説には1500ポンド＝約22.5万円）の金額で、のちに4億5000万冊以上を販売した人気シリーズの第1作を獲得しました。

この「あらすじ」やアリスさんのメモは、『賢者の石』出版20周年を記念し、大英図書館で開かれている「ハリポタ展」に展示されているほか、同展覧会の公式本の『Harry Potter: A History of Magic - The Book of the Exhibition』や『Harry Potter: A Journey Through A History of Magic』にも掲載されています。

*為替レートは2017年10/28のレート（1ポンド＝約150円）を使用。

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　[posted at JST 1:00/10/28/2017 ©ポッターマニア　無断転載禁止]

J・K・ローリングが書いた『ハリー・ポッターと賢者の石』あらすじ　クリックで拡大　2枚目

アリスさんのメモ　　「このエキサイティングな本は、私の心を温かくしました。おそらく8・9 グレード（日本の中学1年〜2年生）向けには最高の本になると思うわ」　クリックで拡大

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