新種のクモに「ハリー・ポッター」のアラゴグに因んだ名前が命名！

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このクモを見つけたのはテヘラン大学の研究チーム。イラン南部の山岳エリアで蝶の研究をしていた際、見たことのないクモを発見。調べた所、ドクグモ科に属するコモリグモの新種であることが分かりました。

体長約2.5センチ、幅約5センチのこのクモは、大きさは異なりますが、外骨格や8つの目、毛で覆われている所が『ハリー・ポッターと秘密の部屋』に登場する巨大グモのアラゴグに似ているため、研究チームは「ライコサ・アラゴギ（Lycosa aragogi）」との学名を命名。

物語の中でハリーたちを襲ったアラゴグと同じく、「アラゴギ」は攻撃的に獲物を狩りますが、アラゴグのように巣を作ったりせず、コオリギのような小さな昆虫を夜間に捕食しているとのこと。

研究者によると毒を持っていますが、小さすぎるので人間には効かないといいます。

「アラゴギ」はメスの生殖器の構造が、他のコモリグモと異なるため新種とされ、動物分類学の学術誌「ズータクサ」に掲載されました。

ロサンゼルスの自然史博物館・学芸員のブライアン・ブラウンさんは「世界にはまだ発見されていないクモが少なくとも数百、ひょっとしたら数千種はいる。世界の大半は（クモの発見の）未開分野だ」とコメント。

研究者は、「ライコサ・アラゴギ」は、イランの他の地域や近隣諸国にも生息しているだろうと推測しています。

アラゴグは『ハリー・ポッターと秘密の部屋』で初めて登場した巨大グモ。ハグリッドが育て、禁じられた森に巣を作っていましたが、『ハリー・ポッターと謎のプリンス』で死亡しています（1997年4月）。

同大研究員のアリレザ・ザマーニさんは、「私はハリー・ポッターの本や映画を愛読（鑑賞）して育ちました。アラゴグはお気に入りの『ファンタスティック・ビースト（幻の動物）』。新種の無名なクモにアラゴグの名前をつけるのは良い考えだし、素晴らしいお祝いになると思い、命名しました」と明かしています。

ハリー・ポッター似のクモをめぐっては、2016年に組分け帽子そっくりのクモに「グリフィンドール」と命名され、話題になりました。

Fox News　デイリー・メール紙 [posted at JST 6:00/7/17/2017 ©ポッターマニア　無断転載禁止]

「アラゴグ」(左)と「ライコサ・アラゴギ」(右)

「ライコサ・アラゴギ」

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