J・K・ローリング手書きの『吟遊詩人ビードルの物語』、5420万円で落札！

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この『吟遊詩人ビードルの物語』は、原作者ローリングさんがハリポタシリーズ執筆後に手書きで完成させた7冊のひとつ。

その内の6冊は、ハリー・ポッターの出版にかかわった編集者など6名の内輪の人たちにプレゼントされ、残りの1冊は自身の慈善団体ルーモスLumosのための慈善オークションに出品。　米アマゾンが195万ポンド(当時のレートで約4億4,600万円)で落札し、話題になりました。

今回の『ビードルの物語』は、バリー・カニンガム氏に贈られたもの。同氏はブルームズベリー社の元発行者（パブリッシャー）で、JKRから送られてきた『ハリー・ポッターと賢者の石』を読み、出版を決断した人物。

ローリングさんに「本はお金にならないかもしれないよ。ハードカバーの児童小説は、いまどき仲々売れないから」と、世界的ベストセラーになった今では考えられない忠告をしたことでも知られています（笑）。

現在は児童本の出版社「チキン・ハウス」を経営しており、2010年には児童文学への貢献が認められOBE勲章も受章しています。

バリーさんの本は、革装丁され、半貴石のロードクロサイトや銀で装飾された豪華なもの。

最初のページに「メガネを掛けた魔法使いの少年を描いた長編小説が、ひょっとしたら売れるかもしれないと思った男、バリーへ・・・有難う」と書かれており、落札予想価格は30〜50万ポンドでした。

落札者の名前は明らかになっていません。

この手書きの『吟遊詩人ビードルの物語』は、バリーさんのほかに、米国版出版社スコラスティック社の編集者アーサー・レバインさんに贈られたことが明らかになっています。

本作は、もともと『ハリー・ポッターと死の秘宝』に登場した、魔法界の童話集。

ダンブルドアが遺言の中でハーマイオニーに遺し、「死の秘宝」の謎を解く鍵となりました。

2008年から一般発売され、印税はルーモスに寄付されています。

ガーディアン紙　[posted at JST 1:00/12/16/2016 ©ポッターマニア　無断転載禁止]

バリーさんの「吟遊詩人ビードルの物語」表紙

文章・イラストともすべてローリングさんが手書きしたもの

毛だらけ心臓の魔法戦士

三人兄弟の物語

吟遊詩人ビードルの物語 (ハリー・ポッター文庫) (日本語)ペーパーバック　416ページ 価格 ￥ 691 情報

Tales of Beedle the Bard　 英語ハードカバー 価格 ￥ 1101 『吟遊詩人ビードルの物語』の原書。UK版

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