映画『ファンタスティック・ビーストと魔法使いの旅』(ファンタビ)の記者会見とプレミアが10日、ニューヨークで開催され、主役を演じたエディ・レッドメインさんらキャスト、デイビッド・イェーツ監督とプロデューサー、作者J.K.ローリングさんが出席しました!(続編ネタばれ注意)
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UPDATE:写真と出席者コメントを追加!(映画のネタバレなし)
記者会見にはエディ・レッドメインさん(ニュート・スキャマンダー)、キャサリン・ウォーターストンさん(ティナ)、アリソン・スドルさん(クイーニー)、エズラ・ミラーさん(クリーデンス)、ダン・フォグラーさん(ジェイコブ)、ゾーイ・クラヴィッツさんに、J.K.ローリングさん、監督、デイビッド・ヘイマンプロデューサーが出席。
JKRは、ダンブルドアと闇の魔法使いゲラート・グリンデルバルドの関係について、「5部作の物語だから、すべてをお話しすることはできないけれど、二人のさまざまな関係が明らかになるわ。若い頃のダンブルドアが登場し、彼が必ずしもいつも賢者だったわけではないことや、問題の多い人だったことが分かるわね。(人格)形成期の彼を見ることになるわ」とコメント。
さらに「本シリーズでは、ダンブルドアが同性愛者であることがオープンになります。彼の性的傾向については今度のお楽しみ」と語りました。
ダンブルドアがゲイであることは原作には書かれておらず、7巻発売後の朗読サイン会で作者によって明らかになりました。詳細
また脚本の執筆方法をどのように学んだのかとの問いには、「(書き方の)本を買ったけれど、一度も読んでいません。その本は私の机の上に置いてあります」と告白。
脚本と同時に別の小説も執筆していることも明かし、「私が疲れたように見えるのは、そのせいよ」と語りました。
さらに、闇の魔法使いゲラート・グリンデルバルドを演じているジョニー・デップさんについては、「本作とその続編に出演してくれて、とても嬉しい。彼は素晴らしい仕事をしてくれました」と賞賛。
監督もデップさんを「素晴らしい才能の持ち主だし、大のハリー・ポッターファン。彼はこの作品に出演することに、とても興奮しているんだ」と明かしました。
映画『ファンタスティック・ビーストと魔法使いの旅』は、11月23日公開!
会見及び、プレミアコメント
Q:日本について
エディ・レッドメイン(以下エディ):早く行きたい!日本には「ハリー・ポッター」のマジカルなファンがいっぱいいるから、『ファンタスティック・ビースト』も楽しんでもらえれると嬉しいな。今年、日本で3、4週間妻と2人で旅行したんだ。うどんや、お寿司を食べたんだ。大好きだから、また食べたいし、いろいろなところに行きたいよ。
J・K・ローリング(以下ローリング):
(日本にも魔法学校があるが、ニュートが)ニューヨーク以外にどこに行くかは言えないわ。今回のシリーズは世界を旅することがテーマだから。映画を楽しんで。2作目には中国のビーストが出る。ドラゴンじゃないけど。
Q:映画化のきっかけについて
ローリング:チャリティのために短い本を書いた時に、ニュートのキャラクターが、すごく魅力的に思えたの。ただその時点では自分で脚本にするなんて、想像だにしていなかった。だけど、ワーナーに“『ファンタスティック・ビースト』を映像化したい”と言われた時、“ちょっと待って、ちょっと待って”と言ったの。だって、ニュートを間違って描いて欲しくなかったから。
私はニュートが好きだったから、彼がどんな人物だと私が思っているのかしっかりと語らなくちゃいけないと思ったの。それで、自分でも気付く前に、脚本を書き始めていたの。ニュートについてだったらいつか書けそうだわと思っていたの。結果的には、最高だったと思う。これが本当に本当に私が書きたかったことだから。
Q:映画の中で出会うキャラクターについて
エディ:ニュートは魔法動物に夢中なんだ。魔法界における魔法動物の行動は、時々コントロールがきかないような状態になってしまったり、魔法使い達が理解できないような状態に突然なってしまったりする。でも彼は本当に心の優しい人物で、愛すべき人物で、動物達が大好きで、動物達は、誤解されているだけなんだと信じているんだ。
大好きなのは、彼が人間と上手く付き合えないというところ。常に魔法動物と一緒にいるんだ。社会の中で適合していく能力がないんだよね。だけど、彼の魔法動物とは、仲が良いんだ。それで彼がこの映画の始まりでNYに到着するんだけど、ジョー(ローリング)が衝撃的に素晴らしくここで描いているのは、そんな彼が他の人に出会うことで、彼の良い部分が出て来るということ。彼らと一緒にいることで、それぞれの一番良いところが引き出されるんだ。
ローリング:ニュートはヒーローらしからぬキャラクターよね。誰もが人生においてそうであるように、計画をしていなかったようなことに巻き込まれていくの。
キャサリン・ウォーターストン(キャサリン):彼女にはすごく自信を持っている部分と持っていない部分があり、ニュートと争ったりもする。映画が始まる前の物語では、とにかく仕事に一生懸命に打ち込んでいたんだと思うの。それが彼女にとっては上手くできる部分だったからね。
だけど、映画が始まる直前で、仕事を格下げさせられてしまう。だから映画に初めて登場した時は、それまで慣れた環境から投げ出されたところで、どうにか生活を安定させようとしているの。彼女の好きなところは彼女が自分を売り込むのが上手くないところ。彼女はすごく出来る女性なのに、誰も彼女がどれだけ能力が分かってくれてないところがある。彼女が自分を上手く人に紹介できないから。そこに私はすごく共感するの(笑)。
ダン・フォグラー(ダン):彼は、普通の人間なのに魔法使いの世界に紛れ込んでしまうんだ。このキャラクターはヒーローの物語に必要な笑いの役なんだ。でも、恋もアクションも描かれているんだよ。J.K.ローリングにも「ロン(「ハリー・ポッター」シリーズのロン・ウィズリー)を彷彿とさせるわね」と言われた。ロンが好きなので嬉しかったよ。
アリソン・スドル(アリソン):内面からすごくかわいい人で、それから彼女は人の心を読む能力を持っている人なの。ただ、その瞬間にその人が何を考えているのか読んでいるだけではなくて、その人の人生が読めるの。彼女は、すご人に愛されるし、社交的でもあるんだけど、それがある意味で、彼女を少しだけ孤独にしているの。
エズラ・ミラー(エズラ):彼(自分の役)は、愛されたことのない子供であり、彼らしく見られたこともなければ、彼らしくいることで誉められたりしたことのない子供だと言えると思う。すごく悲しい役なんだ。
Q:素晴らしい作品ばかりで、小説や脚本を魔法を使って書いているのでは?
ローリング:そんなことを言ってくれて本当に嬉しいわ。実際は仕上るまでそれが書けているのかどうか自分でもよく分からないの。それに、この作品に関して言えば、まだみんながどう思ってくれるのかまだ分かっていないわけだしね。でもみんなで一緒に素晴らしいものを作り上げたと思っている。もちろん、私達がこの作品を愛しているのと同じくらいみんなにも気に入って欲しい。
Q:今まで多くが明かされなかったことについて
エディ:ステージ上でみんなからの質問に答えている時に、デイビッドに「エド、言っちゃだめ」と言われることがよくあるんだ(笑)。ジョー(J.K.ローリング)は、キャラクターを一生懸命に守ってくれているんだ。だから、そのキャラクターのひとつを自分が演じるという責任を得た時には、自分もすごく守られているように思える。
Q:作品について
デイビッド・ヘイマン(プロデューサー):ジョーが、この1本だけでも成立する作品として書いてくれたんだ。『ハリー・ポッター』の本を1冊も読んだことがなくても、映画を1本も観たことがなかったとしても、この映画を楽しむことはできる。だけど、もし知っていたら、さらにこの物語を楽しめることになる。
ローリング:主人公達5人は、誰もが予想していなかったような状況に立たされてしまうということ。それで『ハリー・ポッター』でもそうであったように、それとどうやって立ち向かうのか、彼らは何らかの決断をしないといけない。それをこの映画でも見ることになる。
Q:「ハリポタ」シリーズのヒロイン、エマ・ワトソンと他の作品で共演した二人は何か話した?
エズラ:出演が決まった時に一番最初に電話したのはエマだったんだ(笑)。彼女は「魔法のような体験ができる」と言っていた。とりわけデイビッド・イェーツの驚異について教えてくれたんだ。
エディ:デイビッドは(監督)この映画の規模だから、とにかくもの凄い数の部署と話しをしながら牽引していかなくてはいけない状況で、彼はそのすべてを全部統括してしまうということが驚異的であり、しかもその中で、俳優を見る鋭い目があって、すべてが見えているんだ。
Q:魔法動物について
ローリング:これを観たらみんな二フラーが欲しくなることは確かだと思う。私だって二フラーが欲しいもの。正直言って、ここにいる私達みんな欲しいと思っているから。
Q:撮影中の様子について
アリソン:セットに来ると、本当に魔法の世界に入り込んだように思えた。“今日は夢の中に生きているようだわ”と。それがすべてに影響を与えたと思う。この映画からは心が感じられると思うんだけど、それは、ものすごく愛を撮影中にも感じることができたからだと思うわ。
キャサリン:撮影中に「ハリー・ポッター」を読んでいたから、ファンタビを撮影して、帰宅してハリポタを読んで、魔法の世界にどっぷりつかった6か月だったわ
米バラエティ誌のインタビュー 「もともと『3部作』という表現は、プレースホルダー(後ですり替える代用品)的に使ったのよ。…(中略)ストーリーを執筆中にデイビッド(イェーツ)に言ったの『5部作になりそう』だって。そしてそうなると確信しているわ。だって私たちは19年間を描くのだから…(後略)」 (ポッターマニア注)ファンタビ1作目の舞台は1926年。19年後は1945年となるため、(最終作で)ダンブルドアがグリンデルバルドを打ち破る場面が描かれる模様です
プレミア写真NEW!
ニューヨークプレミア
©Getty Images
イバンナ・リンチ(ハリポタのルーナ・ラブグッド役) 本作には出演していません
©Getty Images
イバンナ・リンチ
©Getty Images
J・K・ローリング(ニフラーが付いたドレス)
©Getty Images
エディ&ハンナ・レッドメイン
©Getty Images
J・K・ローリングとエディ・レッドメイン
©Getty Images
レッドメイン夫妻
©Getty Images
ロン・パールマンとジョン・ボイト
©Getty Images
ダン・フォグラーとイェーツ監督
©Getty Images
キャサリン・ウォーターストンとエディ・レッドメイン
©Getty Images
アリソン・スドル
©Getty Images
記者会見
©Just Jared
記者会見
©Just Jared
記者会見
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Variety BBC [posted at JST 0:00/11/12/2016 ©ポッターマニア 無断転載禁止]
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