ハリポタ作者、黒人ハーマイオニーへの人種差別に怒り、8作目は「これまで見たことのない舞台！」

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ハーマイオニーは主人公ハリーの親友で、映画版では白人のエマ・ワトソンさんが演じていました。

作者のJ・K・ローリングさんは英日曜紙オブザーバーのインタビュー(via ガーディアン紙)で、大半のファンは黒人が演じることに好意的である一方で、SNSの一部から攻撃する声が挙がっていると話し、「私の経験上、愚か者は愚かな行動をすると思っていたけど、何て言えばいいのかしら。ノーマはあの役に最もふさわしいから、選ばれたのに」と怒りのコメント。

JKRによると、ハーマイオニーは白人だと主張する人の多くは、その根拠として、原作の中の「(Hermione's face)turned white」(ハーマイオニーの顔は真っ青になった）という表現を挙げ、「顔が白くなったのだから、白人だ」と主張しているとのこと（※）。

しかしこの場合の「white 白」という形容は、上の日本語訳でも分かる通り「（驚いたりして顔が）蒼白になる」こと。

作者も「大勢の人種差別主義者が“turned white”」を＜ハーマイオニー白人説＞の根拠にしているけど、あれは“ショックで彼女の顔色が失われた”という表現。（なぜ白人につながるのか）理解に苦しむわ」と呆れています。

※ポッターマニア注：おそらくJKRは『ハリー・ポッターとアズカバンの囚人』の「Hermione's white face was sticking out from behind a tree.」を指したと思われます。（日本語版では「ハーマイオニーの青い顔が木の陰から突き出していた―単行本P525」と和訳）
この文では、怯えて顔色を失い“ホワイト”なのであって、白人だから“ホワイト”ではありません。

続けて「でもこれらの抗議に、過剰に反応しないことに決め、ただ一言、ハーマイオニーが黒人の可能性はあるし、そのことを喜び、熱烈に歓迎する、とだけコメントしました」と明かしています。

ローリングさんは昨年キャスティングが発表された際に「公式設定：茶色の目、縮れた髪（frizzy hair）で非常に賢い。白い肌と指定されてはいません。ローリングは黒人のハーマイオニーが大好きです」とツイートしていました。

舞台『呪いの子』は、ホグワーツ最終決戦から19年後の世界が舞台の、シリーズ8番目の物語。

結婚し3児の父親となり、魔法省の激務に耐えるハリーの「けりをつけたはずの過去」との奮闘や、ポッター家伝説の重みと戦う末っ子アルバス・セブルスの戦いが描かれます。

前作『ハリー・ポッターと死の秘宝』の発売から9年後に発表されることについて、「ハリポタを書くのをやめたからといって、想像力が止まった訳ではありません。私の頭の中にはいつもこの世界がありました」と同紙にコメント。

くわしい内容は明らかになっていませんが「演劇の経験としても、芝居としても、今まで見たこともないものになります」ときっぱりと断言しています。

『ハリー・ポッターと呪いの子』のプレビュー公演は、6月7日（日本時間同8日）からスタートします。

舞台を見に行けないファンのために、舞台のリハーサル版の戯曲（リハーサル台本の書籍化）が、初日の翌日7月31日から発売！

日本語版も『ハリー・ポッターと呪いの子』として今年11月から発売します。

ガーディアン紙、ミラー[posted at JST 18:00/6/6/2016 ©ポッターマニア　無断転載禁止]

グレンジャー・ウィーズリー家　ロン（ポール・ソーンリー）、ハーマイオニー、ローズ（シェレール・スキート）

映画のグレンジャー・ウィーズリー家　長女ローズ、ハーマイオニー、ロン、長男(第2子)ヒューゴ

映画のハリー、ロン、ハーマイオニー　

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