J・K・ローリング「偏見を述べるのは自由」、ドナルド・トランプの言論の自由を擁護！

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ローリングさんは、“表現の自由と文学への貢献”を評価され、2016年米ペンクラブ文学賞の「文学功労賞（Literary Service Award）」を受賞。

これは、過去にはノーベル文学賞作家トニ・モリスンさんらも受賞している栄誉ある賞です。

女優のサラ・ジェシカ・パーカーさんから「ハリー・ポッターのテーマは名誉、謙遜、献身、復活」と紹介されて登壇したローリングさんは、冒頭から「かつて同じニューヨークの書店でサイン会を行った際に、キリスト教原理主義者から脅迫電話を受けた」と、物騒な話を披露。（書店に爆弾を仕掛けたとの電話があったが、実際は何もなかったとのこと）

しかしそのような原理主義者であっても、「彼らが『ハリー・ポッターは子供を悪魔崇拝に導く』と批判するのは言論の自由だし、私が彼らに対して「ハリー・ポッターでは人間性や道徳を探究した」と反論しても、「バカタレ」と言い返しても、それは私の自由」だと主張。

一方で、最近ではその自由が失われつつあると述べ、 「多くの先進国では最近、ポピュリズムやナショナリズムが台頭し、それに反する声は消されていく傾向にある。テレビや新聞でも、視聴者と違う意見が出ると「バイアスがかかっている」「腐敗している」と言われてしまう。どちらか一方しかない“不寛容な見方”が蔓延している」と危惧。

その最たる例としてドナルド・トランプさんの英国入国禁止署名を上げ、「トランプ氏の言うことは何から何まで気に入らないし、攻撃的で偏見の塊。でも私は、彼が英国に来ることを全面的に支持するし、英国で攻撃的になって偏見をふりまいても構わない。彼が自由に発言できることで、私が彼のことを『偏狭な人』と呼ぶ自由も守られているから。彼の自由は、私の自由を保証しているのです」と述べました。

トランプさんは昨年、イスラム教徒の米国入国禁止を呼びかけたことで、英国内で同氏の入国禁止を求める署名活動が起こり、議会でもこれについて審議していました。

さらにスピーチでは、18歳で反体制派と見なされ、シリア軍によって投獄された女性ブロガーTal Al-Mallouhiさんが書いたブログの一節を引用。

米ペンクラブ　タイム　[posted at JST 15:00/5/18/2016 ©ポッターマニア　無断転載禁止]

【米国ペンクラブ　J.K.ローリングスピーチ】

スピーチするJ.K.ローリング

ヴォルデモートより、はるかに悪いドナルド・トランプさん

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