『FOUJITA』舞台挨拶にオダギリジョー、中谷美紀が登壇！

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本作は、エコール・ド・パリ、戦時の日本という二つの文化と時代を生きた画家「藤田嗣治」の知られざる半生を、『泥の河』『死の棘』『眠る男』の小栗監督が、圧倒的な映像美で描いた映画。

藤田の妻の君代を演じた中谷さんは、胸元が大きく開き、脚に大胆なスリットの入った黒のドレス姿で登場し、観客に美ボディを披露。

スカートのような白のロングシャツにジャケットで登場したオダギリさんは「藤田のことはあまり知らなかった。今もそれほど興味があるわけではないですが」と会場を笑わせ、「小栗監督作品に関わりたかったので参加しました」と挨拶しました。

1886年生まれの藤田嗣治は、東京美術学校卒業後、1913年に渡仏。エコール・ド・パリの一員として認められ、ピカソ、ドンゲン、モディリアーニ、キスリング、スーチン、ザッキンら、時代を彩る画家たちと 交流、陶器のような肌と優美な輪郭線はパリで絶賛されました。

1940年に第二次世界大戦を機に帰国。大戦中に 陸軍から要請されて描いた「アッツ島玉砕」ほか数多くの戦争記録画が、終戦後に「戦争協力」と批判され、1949年に日本画壇と決別して渡仏。フランス国籍を得、さらにキリスト教の洗礼を受けてレオナール・フジタ（レオナルド・ダ・ヴィンチの名前をとった）となり、以後日本に戻らぬまま1968年に病没 しています。

本作は、この藤田の知られざる世界を、小栗監督の静謐な映像美で描いています。

今年の東京国際映画祭のコンペティション部門には、本作のほか竹内結子さん主演の『残穢（ざんえ）−住んではいけない部屋−』、深田晃司監督の『さようなら』が出品されています。

東京国際映画祭は10月31日まで開催！

オダギリジョーと中谷美紀

左から井上和子プロデューサー、小栗康平監督、オダギリジョー、中谷美紀、クローディー・オサールプロデューサー

中谷美紀

中谷美紀

オダギリジョー

オダギリジョー演じる藤田嗣治

帰国した藤田

妻の君代と

「カフェにて」　藤田の代表作のひとつ。陶器のように白い肌と、細い描線が特徴

自画像。大のネコ好きで知られており、ネコの絵も多数描いている

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