ラグビーワールドカップ予選1回戦で劇的勝利を収めた日本代表。今日対戦するスコットランドは、7人制ラグビー発祥の地であるとともに、ハリー・ポッターが生まれた場所でもあります。
そんなハリー・ポッターとスコットランドの関係をご紹介します!
*タイトルと内容を変更し再送しました(9/23)
スコットランドは英グレートブリテン島の北部を占める地方。ハリー・ポッターはその首都エディンバラで産声を上げました。
作者のJ・K・ローリングさんは今もなおエディンバラに住んでおり、ハリポタの物語にはスコットランドにまつわる事象がいろいろ登場しています。
ホグワーツ魔法学校はスコットランドに建てられているほか、スコットランドの伝統料理「ハギス」(羊の内臓やオートミールを羊の胃袋に入れて煮た料理)が登場したり、変身術のマクゴナガル先生は、スコットランド出身です。
さらにローリングさんはラグビーチームの熱心なサポーターのようで、(物語にラグビーは全く登場しないにもかかわらず)「スコットランドラグビー」について、自身のサイト「ポッターモア」上で解説。魔法界とのつながりを熱く語っています(笑・↓で読めます)。
それによると、もともと魔法使いの多くは、マグル(魔力のない人たち)のスポーツについて何も知らず、退屈でくだらないとさえ思っているのですが、スコットランドのラグビーチームだけは異例中の異例で、魔法界でこよなく愛されているとのこと。
「スコットランドラグビーユニオン魔法使いサポータークラブ」なる団体も結成され、試合になると、おおぜいの魔法使いがスタジアムに足を運び応援。さらには才能あるスクイブ(魔法使いの両親のあいだに生まれた魔力のない人たち)を、スコットランドの全ラグビーチームに送り込もうとやっきになっていると明かしています。
魔法使いのサポーターから錯乱呪文をかけられたら、屈強なマグル選手でもひとたまりもないので、今日の試合はフェアプレーをお願いしたいですね(笑)。唯一の朗報は、スタジアムでのバグパイプの演奏(=楽器の演奏)が禁止されたことでしょうか・・笑。
ちなみに日本-スコットランド戦が行われるキングスホルム・スタジアムのあるグロスターは、ハリー・ポッターのロケ地になった「グロスター大聖堂」がある地として有名です。
試合は日本時間23日午後10時30分からスタートし、日本テレビが放送します。
JKR書き下ろし「スコットランド・ラグビー」(ポッターモアより抜粋)
魔法使いの多くは、マグルのスポーツについてほとんど何も知りません。マグルのスポーツなんて本質的に退屈だし、くだらないとさえ思っているほどです。ですから、スコットランドのラグビーチームが魔法界でこよなく愛されているのは、とりわけ異例といえるでしょう。その風習は魔法使いだけに通じるジョークとして、また、純粋に関心の的として、魔法使いの社会に受け継がれてきました。そもそもの発端は 19 世紀、悲しくも感動的な、ある実話にさかのぼります。
魔法使いのブキャナン一家は、先祖代々スコティッシュボーダーズのとある村で暮らしていました。ブキャナン家の者はみんな荒くれ者の大酒飲みで、体も並外れて大きかったといいます。
19 世紀半ば当時のブキャナン一家は、働き疲れた母親と、荒くれ者の父親と、11 人の子どもたちという顔ぶれでした。家はいつも騒がしくてしっちゃかめっちゃかでしたが、3 番目の息子のアンガスがスクイブだということに、両親とも気づかなかったのは驚きといえるでしょう。アンガスの父親はいつも、スクイブ誕生などという異常は自分の家には一度も起きたことがないと自慢げに言いふらしていました。そればかりか、スクイブは家が衰退する兆しだから、生まれたら追放すべきだとまで主張したのです。
兄弟のなかでいちばん体が大きくて、いちばん心優しいアンガスは、兄弟全員から好かれていました。アンガスが魔法を使えないことがばれないようにと、兄弟たちは両親の前で隠ぺい工作をしました。アンガスの入学を認めるホグワーツからの手紙は届きませんでしたが、慌てた姉のフローラが偽の手紙を書いたため、両親にはさらに数週間隠し通すことができました。アンガスは人がよくて内気な性格だったうえ、父親を怖れていたので、年上の兄弟たちと話を合わせる以外、どうすることもできませんでした。いよいよ入学の日がやってくると、アンガスは兄のヘーミッシュに箒のうしろに乗せられ、ホグワーツへと向かいました。ヘーミッシュは、着いてしまえば入学を認めてもらえるかもしれないし、ホグワーツに足を踏み入れればアンガスにも魔法の力が発現するかもしれないと、わらにもすがる思いでした。
アンガスがスクイブだと周囲に気づかれてしまったのは、組分けの儀式のときでした。儀式が進み、どうしようもなくなったアンガスは、ある女の子の名前が呼ばれたとき、その子よりも先に前に躍り出て、組分け帽子をかぶりました。すると帽子は、「この少年は温かい心を持っているが、魔法使いではない」と、穏やかに告げました。アンガスは組分け帽子を脱ぐと、涙を流しながら大広間をあとにしたのでした。
アンガスに関する恥ずべき知らせは、本人が徒歩で帰宅するより前に、ふくろう便で両親に伝わっていました。屈辱を味わった父親は戻ったアンガスを家に上げもせず、この家の敷居を二度とまたぐなと命じると、逃げていくわが子の背中目がけて何度も呪いを放ったのでした。
家族に捨てられ、所持金もない 11 歳のアンガスは、どうしたらいいのかわからないままひたすら歩き、ときにヒッチハイクをして荷馬車を乗り継ぎながら、首都エディンバラを目指しました。そこでアンガスは年齢を偽り、なんとか労働者として職を得ることができたのでした。
いつも両親からマグルの悪口を聞かされていたアンガスは、マグルたちがそんなに悪い人びとではないことに驚きました。子どもがなかった親切な親方夫婦に引き取られるという幸運にも恵まれ、18 歳になるころには、身体能力に優れた力持ちの大男に成長していました。心優しいアンガスは誰からも好かれましたが、自らの数奇な過去を他人に明かすことは、決してありませんでした。
アンガスは幼いころ毎日のように呪いをかわしていたため、大きな体にそぐわない素早さを身につけていました。やがて運動競技に目覚め、熱心に打ち込むようになったアンガスは、当時はまだ比較的新しかったマグルのスポーツ、ラグビーですぐに頭角を現します。また、裏庭で兄弟たちが金のスニッチを捕まえるのを長年手伝って鍛えた能力を生かし、クリケットでも才能を発揮しました。
1871 年、エディンバラで、世界初のラグビーの国際試合が開催されました。イングランドとスコットランドが対戦したこの試合に、アンガスはスコットランド代表選手として出場しました。ピッチに立ったアンガスが、観客席に 10 人の兄弟全員の姿を見つけたとき、彼の喜びがいかばかりだったかは、想像に難くありません。マグルの娯楽を片っ端から毛嫌いし、二度とアンガスに会ってはいけないと命じた父親に背き、彼らは弟の行方を捜していたのでした。心強い応援を受けたアンガスは最初のトライを決め、試合はスコットランドが勝利しました。(↓に続く)
(上からの続き)家族と再会し、自らの魔法使いとしてのルーツに再び向き合うようになったアンガスは、1900 年、世界的ベストセラーとなった画期的な自伝、『スクイブとしてのわが人生』を出版します。それまでスクイブたちは、いつも日陰者でした。魔法界の片隅に生き、常に「二流」という引け目を感じながら、なんとか溶け込もうと努力を続ける者もいれば、魔法使いの社会に完全に別れを告げ、自らの出自を否定しながら、マグルとして生きる者もいました。『スクイブとしてのわが人生』という一冊の本によって、魔法界はこうした人びとの苦しみに気づかされたのです。
こうしてアンガス・ブキャナンは、マグルの社会で称賛されながら、同時に魔法使いたちのあいだでも世界的有名人となりました。これは歴史上、初めての功績です。それからというもの、世界各国の魔法使いたちが、アンガスがプレーするスポーツを観戦しにくるようになりました。とはいえ、残念ながらクリケットは、魔法使いたちにはあまり受けがよくなかったようです。
一方、ラグビーは人気でした。「姿くらまし」で逃げたり、「骨生え薬」で骨折を治したりすることもできないマグルたちが、こんなにも粗暴なスポーツに挑むその強さと勇気を、魔法使いたちはたたえずにいられなかったのです。ただし、なかにはその残酷さにひかれた魔法使いもいたことでしょう。
アンガス・ブキャナンが亡くなったときは、魔法界とマグルの社会、両方がその功績をたたえました。そんな人物は歴史上、彼ひとりだけといえるでしょう。ホグワーツでは毎年、並ならぬ努力をした生徒に「アンガス・ブキャナン杯」が授与されます。
クィディッチ、クォドポット、クレオスシアン(法律で禁止されているものの、いまだに違法にプレーされています)、箒レース、ゴブストーンなど、魔法使いたちは元来自分たちのスポーツに関しては熱烈なファンで、各自の国のチームを応援しています。ただしラグビーについては、スコットランド以外のチームを応援することは自らの品格を下げる行為とみなされています。
アンガスの死後まもなく、忠実なファンたちが在りし日の彼をしのび、「スコットランドラグビーユニオン魔法使いサポータークラブ(Wizarding Supporters of Scottish Rugby Union、略称 WSSRU)」を結成しました。WSSRU は現在も活動していて、スコットランドはもちろん、その他の国にもメンバーがいます。メンバーたちはスコットランドチームの国際試合前夜に必ず集まり、アンガスに乾杯します。そして、マグルたちが泥まみれになってお互いを踏みつけ合う 80 分間を楽しみに待つのです。
魔法使いがマグルのスポーツに参加することは、国際機密保持法ではっきりと禁止されていますが、マグルのチームを応援することにはなんの問題もありません。とはいえ、「WSSRU には秘密の任務があり、才能あるスクイブをスコットランドの全ラグビーチームに送り込もうとしている」といううわさが絶えることはなく、同クラブはしばしばその火消しに追われています。現在そんなうわさの的となっているのは、ケリー・ブラウン選手(ラベンダー・ブラウンのいとこの可能性あり)、ジム・ハミルトン選手(ハグリッドによく似ている)、スチュアート・ホッグ選手(説明無用)などです。
優秀なスクイブの疑いがある要注意選手
スチュアート・ホッグ(Stuart Hogg)選手(・・ホッグhogは英語で「ブタ」の意・・)代表選手
ケリー・ブラウン選手(ラベンダー・ブラウンのいとこの可能性あり) 非代表選手
ジム・ハミルトン選手(ハグリッド激似)非代表選手
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『ハリー・ポッターと死の秘宝』文庫7-1 798円
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