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ハリー・ポッター裏話が満載の解説本『J.K.ローリング：ア・ビブリオグラフィー』が出版！

「ハリー・ポッター」シリーズの出版にまつわる秘話・トリビアが満載のビブリオグラフィー（書誌＝書物の内容・成立事情などについての解説）『J.K.ローリング：ア・ビブリオグラフィー1997-2013/J.k. Rowling: A Bibliography 1997-2013』が、ブルームズベリー社から発売されます！

このビブリオグラフィーは、サザビーズの児童書籍部門のディレクターであるフィリップ・エリントンさんが5年の月日をかけてまとめたもの。

いち早く読んだガーディアン紙によると、J.K.ローリングが『アズカバンの囚人』完成までの間に編集作業で「うんざりするほど」何度も見直しをしたことや、『ハリー・ポッターと炎のゴブレット』のタイトルが『ハリー・ポッターと死喰い人（Harry Potter and the Death Eaters）』や『ハリー・ポッターと三人の代表選手（Harry Potter and the Three Champions）』になる可能性があったこと、『不死鳥の騎士団』の完成原稿の受け渡しにフラムのパブが使われ、スパイ映画さながらに行われたことなど、興味深いさまざまな裏話に溢れています。

著者のエリントンさんは「（ハリポタには）誤った情報が色々出回っているので、詳細な調査で事実関係をはっきりさせる（良い）機会となった」と話しています。

『J.K.ローリング：ア・ビブリオグラフィー1997-2013』は英国で2月26日、米国で4月23日発売！

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【『J.K.ローリング：ア・ビブリオグラフィー』で明かされた出版秘話（抜粋）】
★スパイ小説さながらの『ハリー・ポッターと不死鳥の騎士団』の原稿受け渡し★
同作の完成原稿を出版社に渡す際、当時のJ・K・ローリングの著作権代理人だったクリストファー・リトルは、引渡し場所としてロンドン郊外のフラムにある「ザ・ペリカン」パブを指定。同社の最高責任者のナイジェル・ニュートン社長がパブに入ると、セインズベリー（英国の大手スーパー）の大きなビニール袋を足元に置いたリドルがバーに立っていた。二人はハリー・ポッターについて一切語らず、ビールを一杯だけ飲み、帰りがけにナイジェルがリドルの足元のビニール袋を持ち帰り、受け渡しが完了した。

★ほとんど首無しニックのバラッドが削除★
公式サイトでも明かされたが、『ハリー・ポッターと秘密の部屋』の初期の原稿では、ほとんど首無しニックが処刑された理由をバラッド（物語詩）で歌っていた。しかし編集者から短くした方が良いと言われ、その部分は泣く泣くカットされた。

★生き残ったスコットランドの少年★
これまでのところ、『ハリー・ポッターと賢者の石』の初版の最高落札額は15万ポンド（約2760万円）。ニューヨーク・タイムズ紙のベストセラーリストに『賢者の石』がランクインした時の紹介文は、（魔法使いではなく）「スコットランドの少年の物語」と記載されていた。

『J.K.ローリング：ア・ビブリオグラフィー1997-2013』表紙

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