ロン
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ルーピン先生!又来てくれたんですね!..実は僕、来週ダイアゴン横丁に行くので「夜の騎士バス」を予約したんですけど、スタン・シャンパイクが何言ってるかチンプンカンプンで...
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ルーピン
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そうか、コックニー訛り(ロンドン下町方言)も分かり辛いからね。でも最初の僕の授業でhが欠落するってことは話しただろ?
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ロン
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はい。head→'ead、 here→'ere、 he→'e、 his→'is、 horrible→'orrible になるんですよね。ハリーもArryになってるし。その他、ハグリッドと同じでd,t,gも省略されています。
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ルーピン
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そうだ、よくできたぞ、ロン!それから、[th]の音が[f]に変わるのも特徴さ。
thirteen→firteen, toothbrush→toofbrush, anything→anyfinkと話しているだろう?
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ルーピン
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まあそうだな、、じゃあ具体的に本の中に出てきた単語を標準語に直してみようか。h,d,t,gの欠落などは抜かすよ。
Choo→What did you(are youなど), Cos→Because, Course→Of course, didja→did you, dincha?→didn't you?, dinnit?→didn't it?, 'em→them, 'Oo→Who, oughta→ought to, outta→out of, wiv→with, Woss→What's 位かな。そんなに沢山は無いようだ。
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ルーピン
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でも実はハリー・ポッターの本には出てこないけど、コックニーにはもう一つ押韻俗語(Rhyming slang:単語の代わりに、その単語と韻を踏む2語以上の句を使った俗語。韻を踏むのは最後の語で、多くの場合は短縮され最初の語しか使われない)というのがあって、それを知らない人は混乱するんだ。
例えば、
"Flowers(花)"は"April Showers"、"Fact(事実)"は"Brass Tacks"に置き換えられ、"I bought you some Aprils(君に花を買ったよ)."という風に話されてるのさ。政治の場でさえ使われる事があって、"Let's get down to brass tacks!"は"Let's talk facts!(真相を話そう)"という意味なんだ。
これらの押韻俗語は、19世紀半ばに魚や野菜の行商人が違法に商売をする時、自分たちだけが理解できるように使ったのが始まりらしいんだ。ロンドン子がよそ者に対して有利な立場に立つために話しているって考えている人も多い。..それから、あ、ロン!そのタンスを開けちゃいけないよ!中にはボガートがっ!
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ロン
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うわぁー!アラゴグだ〜!リ、リディ..クラス!ダメだ、こっちに向かって来る! ぼ、僕帰ります! さよならルーピン先生〜! |