ロン
|
: |
シリウス!! 顔色がすごく悪いみたいだけど、大丈夫ですか?
フクロウどうも有難う!
|
シリウス・ブラック
|
: |
あ、うん、ずっと隠れ続けているのはさすがに疲れてね。。フクロウ気に入ってくれたみたいで嬉しいよ。
|
ロン
|
: |
あのー、ハリポタの原書にはイギリス(UK)版とアメリカ(US)版があるんだけど、内容とか違うんですか? 時々聞かれるんだけど..
|
シリウス・ブラック
|
: |
いや、1巻のタイトル名が違っているのと、時々イギリス英語がアメリカ英語に置き換えられているっていうだけで、物語の内容は全然変わってないよ。
1巻目のタイトルが、UK版は”Harry Potter and the Philosopher's Stone(ハリー・ポッターと賢者の石)”で、US版は”Harry Potter and the Sorcerer's Stone(ハリー・ポッターと魔法使いの石)”になってるんだ。ちなみに現在両国で上映中の映画のタイトルも、本の題名どおり違ってるんだ。
|
ロン
|
: |
へぇ、そうなんだ。単語の置き替えって、どんな風に変わってるの?
|
シリウス・ブラック
|
: |
1〜3巻を全部調べるのは大変だから、3巻7章”The Boggart in the Wardrobe(洋箪笥のまね妖怪)”を例にあげて比較してみると、
・スペル変更:6ヶ所 favour→favor, towards→toward (3回), panelled→paneled, forwards→forward.
・単語変更:8ヶ所 sack→fire, set about→begin, except→but, in which→where, splutter→sputter, turn→shift,etc.
・文法など変更:9ヶ所 as though he was→were(2回),
try and get→try to get, was clutching→clutched(P141),I once met one→I've ever met one(P145),etc.だね。(ページはUK版)
|
ロン
|
: |
ふーん。そんなに多くないんだね。もちろん全部が同じ割合で置き換えられてる訳じゃないだろうけどさ。
|
シリウス・ブラック
|
: |
うん、言葉の意味や文法が英国と米国で大きく違うものや、略式の英語に変更が加えられているんだ。しかも19ページもある中の23ヶ所だから、交換部分は極力最低限に留められてると言って良いと思うよ。
|
ロン
|
: |
そうか。作品の雰囲気が損なわれないように、充分配慮してあるってことだね。どっちで読んでも楽しめそうで安心したよ。どうも有難う、シリウス。 |