カドガン卿
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むむっ、何度もしつこいのう、拙者はじいさんなどではないっ。れっきと…
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ロン
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れっきとした騎士なんだろ? はいはい、年寄りは繰り返しが多くて困るよ。それより、今日のテーマについて、早く講義してくれないかなあ?
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カドガン卿
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くっ、相変わらず生意気な子供じゃの。あい分かった。先ずは念の為言葉の説明から始めてみるぞ。
1.擬音(声)語(Onomatopeia):物の音や声を真似て表わした語。
buzz(ブーン)、crash(ガチャン)、hiss(シュー)など
2.擬態語(Mimesis):状態や身振りを、それらしく表わした語。
trickle(ポタポタ落ちる)、slam(バタンと閉める)など
ということじゃ。ハリポタに出てくる擬音語を紹介するとじゃ、例えば3巻でホグワーツ特急がホグズミード駅に到着した時、ふくろうはhoot(ホーホー)、猫がmiaow(ニャーニャー《アメリカ英語ではmeow》)、ヒキガエルはcroak(ゲロゲロ)鳴いておった。他にもflump(ドシン)や、spit(フーフー《猫の唸り声》etc.)、purr(ゴロゴロ《猫が喉を鳴らす音》)、拙者の鎧の音clank(ガチャガチャ)と、枚挙にいとまがない。
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ロン
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擬態語にはどんなのがあるの? gulp(ゴクゴク飲む)とか?
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カドガン卿
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ふん、その通りじゃ。少しは分かっておるようじゃの。その他、flap(フクロウなどが「バタバタ羽ばたく」)、wheeze(ぜいぜい息をする)、growl(バーノン叔父さんが「ガミガミ言う」《擬音語とする向きもある》)、snigger(くすくす笑う《アメリカ英語ではsnicker》)、grunt(ブツブツ言う)、、などなどじゃ。日本語と比べると、英語には擬音語・擬態語が少ないと言われておるが、ハリポタには沢山出てくるのう。こういう言葉遣いも物語を面白くしておるのじゃな。
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ロン
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あーあ、何だか頭が痛くなってきたよ。ハリポタに頻繁に出てくる擬音語・擬態語ってどんなの? それだけ覚えておくからさ。
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カドガン卿
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な、何と、怠けたことをぬかしおって! まあよい、それでは少しだけ教えてしんぜよう。コホン、拙者が見た限りでは、pop(ポンッ)、bang(バーン、バタン)、thud(ドサッ)、crack(ピシッ、ドカンetc.)、snap(パクッと噛みつくetc.)、chuckle(くすくす笑う)、boom(ブーンと唸る)、grin(ニッコリ笑う)などというところかの。さてさて、おぬしもだいぶ疲れたようじゃから
今日の講義はこれで終りにするぞ。 高貴な魂、強靭な肉体を欲する時あらば、カドガン卿を呼ぶがよい!
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