ロン
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先生! 戻って来て下さったんですね! ルーピン先生は今までで最高の「闇の魔術に対する防衛術」の教授でした! |
ルーピン
先生
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いや、ロン、悪いがホグワーツに残る事はできなくてね。でもここには時々顔を見せるつもりだよ。さっそく授業を始めようか。ハリポタの登場人物の中には、訛りを使ったり、独特の話し方をする人が何人もいるね。例えばハグリッド、彼は強烈な訛りを話すだろう? ローリングさんはWBURラジオのインタビューなどで「ハグリッドは(ローリングさんが育った)西部地域(West Country)っぽい訛り」だと話しているんだ。 |
ロン
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僕、ハグリッドが何言ってるんだか、時々分からないことがあります。 |
ルーピン
先生
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う、うん。。確かに彼の話し方は語尾が妙に延びた乱暴な感じで(toがter、youがyer(yeh),など)、おまけに彼は略式(d,t,gを省いた、くだけた話法:andがan'、 lastがlas'となる)で話すから、分かり辛いかも知れないね。
でもイギリスで、いわゆる「容認されている発音(Received Pronunciation)、BBCのアナウンサーの発音などを指す」で英語を話す人はたったの3%程度で、残りの大多数は地域特有のアクセントで話しているから、ハグリッドが特別、変だっていう訳でもないんだ。 他にも登場人物で、訛りを使う人がいるけど分かるかい、ロン? |
ロン
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はい、夜の騎士バスの車掌、スタン・シャンパイクです! |
ルーピン
先生
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その通り! よくできた!! グリフィンドールに10点!…あ、ここでは関係なかったか…。彼のはコテコテのロンドン訛り(cockney)だね。hが完全に欠落されるのが、コクニーの一番の特徴さ。haveがave、heatがeatとなるんだ。「マイフェアレディー」の中で、オードリー・ヘップバーン扮する花売り娘が話した言葉もコクニーさ。hを欠落させるのは、労働者階級に多いんだ。 |
ロン
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先生、さっき、独特の話し方をする登場人物もいるって、おっしゃいましたよね? |
ルーピン
先生
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よく分かったね! 彼女は第一回目の授業で、”dear(あなた、おやまあ)”という語を17回も使っているよ。”By the way,my dear,(ところで、あなた)”とか”Thank you, my dear.(ありがとう、あなた) ”とかね。 他にも、例えばカドガン卿は”Get back, you scurvy braggard!(下がりおろう、下劣なホラ吹きめ!)”など古い英語を使っている。それから... あ、うう… 授業中で悪いけど、ちょっと煎じ薬を飲ませてもらうよ...満月が近いんでね... |
ロン
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えっ、先生っ!その薬の中に、さっきハーマイオニーが百味ビーンズ落っことして.... |
ルーピン
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うへ、鼻クソ味だ、、悪いが今日の授業はこれでおしまいだ...又来るよ... |