■放送日: 2004/7/5 Movie Plus
■制作:E! Entertainment Television
■日本語版制作:Movie Plus ジュピター・プログラミング
■翻訳:吉田真美
※役者のコメントは
緑、監督とプロデューサーは茶色で表記。 |
|
|
■Harry Potter and the Prisoner of Azkaban 舞台裏■
|
|
デイビッド・ヘイマン(プロデューサー)
|
| 「アズカバンの囚人」とはシリウス・ブラックのことだ。12年以上も前だが、ハリーの両親ととても親しかった男のことだ。
|
映画のシーン
|
|
三本の箒:「(マクゴナガル)ポッターの両親を死なせた男よ」 「(ファッジ)悪事を続けるつもりだ」
漏れ鍋:「(アーサー)シリウスを捜すな」 「(ハリー)僕の命を狙っているのにどうして?」
|
ヘイマン
|
| シリウスはずっと監獄にいた。ハリーの両親の殺害に関わった疑いでね。
|
映画のシーン
|
|
ホグワーツ特急:「(ロン)君を追うために脱獄した?」「(ハーマイオニー)彼はお尋ね者よ。すぐ捕まるわ」 列車が突然止まる。
|
ダニエル・ラドクリフ(ハリー・ポッター)
|
| 前2作でハリーは魔法使いの自覚を持ち、ヴォルデモートに2回とも勝利した。でも今作では強力なディメンターの登場によって自信を完全に失ってしまう。
|
映画のシーン
|
| ホグワーツ特急にディメンター登場
|
ダニエル
|
| 今までの作品よりも暗いトーンになっている。原作自体のイメージもダークだからね。作品が進化している証拠とも言えるだろう。
|
キュアロン
|
| 原作と同じダークな雰囲気で、ハリーの心の内を探っていく。描写は前よりも恐くなったかもしれないが、決して暴力的なものではない。
|
映画のシーン
|
| 「(ダンブルドア)ディメンターには情けなどない」
クィディッチの試合中、ハリーが箒から落ちるシーン。
|
ヘイマン
|
| キュアロン監督のビジョンは明確だった。成長過程にある13歳のハリーを、単なる怪物ではない別のタイプの敵と向わせた。自分の内部に潜む恐怖だ。
|
キュアロン
|
| 原作者のローリングは、原作の精神(スピリット)を生かしてくれと言った。だから僕らはもう一度物語のテーマを見つめなおした。まだ若いハリーが自分探しをしていく過程をね。
|
映画のシーン
|
| ホグズミード許可証にサインをもらえず、行かれないハリー
|
ダニエル
|
| ハリーは思春期を迎えた。みんな悩む時期だけど彼は特にひどいね。
|
クリス・コロンバス(プロデューサー)
|
| ハリーは丁度反抗期ということもあり、叔父の家のしきたりに我慢できなくなる。自分の居場所がないからだ。叔父に口答えするのが作品のポイントだよ。ティーンエイジャーらしい反抗心の表れだ。初めに家を飛び出していくシーンは印象的だね。
|
ダニエル
|
| 普通の10代の若者より悩みが多いんだ。自分を見失ってしまう。
|
映画のシーン
|
| スネイプの「闇の魔術に対する防衛術」の授業
|
ダニエル
|
| 冒頭のハリーは自信に満ちている。でも過去の自分を知るにつれ、自信を失ってしまうんだ。
|
映画のシーン
|
| ルーピン先生とハリー(「初めて会った瞬間に君だと分った・・」)
|
ダニエル
|
| 4人の人物の関係がカギとなる。ピーター・ペティグリュー、シリウス・ブラック、ルーピン先生、そして父のジェームズだ。映画の中盤にさしかかり、ハリーはルーピンが両親の親友だったと知る。そして詳しい話を聞かされるんだ。アクション満載の2作目にも感情表現はあった。でも、今作の方が心理描写が細かい。
|
ナレーション
|
| さらに撮影秘話が明らかに・・
|
ダニエル
|
| 僕にはおかしなクセがある。余りにも演技に集中しすぎて自然な呼吸ができなくなるんだ。過呼吸状態に陥り、めまいを起こしてしまう。テーブルの上でその状態になった時は、誰かが抱き止めてくれた。何とか大丈夫だったよ(笑)。
|
映画のシーン
|
| トレローニー先生の初めての授業
|
ダニエル
|
| ハリーは今まで以上に友情の大切さを知る。ロンとハーマイオニーはかけがえのない仲間だ。ハリーは自分で物事を解決できるけど、2人の協力は欠かせない。
|
ルパート
|
| 原作を読んだときからロンを気に入っていた。
僕と同じように赤毛だし、クモが大嫌いだ。
|
エマ
|
| 私は3作目の脚本が一番好きなの。ハーマイオニーが生き生きと描かれているからよ。3人の個性がよく出ているわ。ハリーは繊細な一面を見せるし、ハーマイオニーの別の面も見れる。
|
映画のシーン
|
| スネイプ先生の「闇の魔術に対する防衛術」の授業(狼男について)
|
エマ
|
| ハーマイオニーはクラスで優等生なの。勉強が好きなのは感情を見せないですむからでしょうね。教科書に書いてあることは裏切らないし、
|
映画のシーン
|
| 引き続き狼男の授業でハーマイオニーが答え、スネイプに知ったかぶりと言われるシーン
|
エマ
|
| でも今回は自分の殻を破るわ。行動的になるの
|
映画のシーン
|
| マルフォイに杖を向け、その後パンチ
|
エマ
|
| カッコイイでしょ♪
|
映画のシーン
|
| マルフォイを殴ったハーマイオニーに、「最高の気分だ」と言うロン
|
ルパート
|
| マルフォイはタフに振舞っているが本当は弱虫さ。
|
エマ
|
| ロンとハーマイオニーは微妙な関係よ。表向きにはケンカばかりしているけどね。お互いのことが実は好きなのよ。
|
ルパート
|
| (嬉しそうに笑いながら)一瞬手を握られるんだ
|
映画のシーン
|
| バックビークの授業で、ハーマイオニーがロンの手を握る。手のアップ
|
ルパート
|
| (にやけて)嬉しかったね♪
|
マギー・スミス(マクゴナガル先生役)
|
| 3人は大人への階段を上り始めるのよ。それが今作のみどころね。
|
ルパート
|
| 役柄とともに僕たちも成長してきた。この作品での成長は特に大きい。声変わりもするし、見かけも変わってきた。
|
キュアロン
|
| 彼らは既に二作撮っているから、現場でやることを理解している。撮影の段取りもね。今回はより高度な感情表現を目指した。
|
映画のシーン
|
| ホグズミードで、ハリーが「ヤツは僕の両親を裏切ったんだ。父さんの友達だったのに」と怒鳴るシーン
|
ロビー・コルトレーン(ハグリッド役)
|
| 3人とも堂々と仕事に取り組んでたよ。自主性が芽生えて面白みもでてきた。監督は少年みたいな人だから一緒になって遊んでいたよ。
|
キュアロン
|
| 撮影の最中だけでなく、ブレイクの間も充実していた。あの子達とふざけあうのは楽しかったよ。
|
ナレーション
|
| 前2作のコロンバス監督に代わって、メガホンをとったのはアルフォンソ・キュアロン
|
キュアロン
|
| 監督を依頼されて驚いたよ。この前に撮った「天国の口、終わりの楽園。」は正反対のタイプの映画だ。「リトル・プリンセス」は似ているけどね。
|
メイキング映像
|
| (ルーピン先生の「守護霊の呪文」の撮影現場) キュアロン監督はダニエルに向って、「負けそうになった時(守護霊が)ついに現れる。(ポンッと口で音をたてて)コムサ(こんな風にね)」と解説
|
ダニエル
|
| キュアロン監督の下で、前の監督に学んだことを実践できたよ。
|
映画のシーン
|
| (「守護霊の呪文」の課外授業で) ボガートの吸魂鬼に「エクスペクト・パトローナム!」と叫ぶハリー。
|
エマ
|
| 監督は私たちの意見も聞いてくれたわ。セリフ回しの不自然な所は変更してくれたの。
|
メイキング映像
|
| (ホグズミードでダニエルの提案に対し)「いいね!」と監督。「本当?嬉しいな」とダニエル。「君の案でやってみよう。Let's try!」(↑2段目左から4番目の写真)
|
キュアロン
|
| 登場人物が引き立つようにこの作品では心がけた。特殊効果はそれを飾る道具にすぎない。
|
映画のシーン
|
| ナイトバスが薄くなって、ロンドンのダブルデッカーバス2台の間を通り抜ける
|
ルパート
|
| 監督はとても意欲的だったね。僕たちが役柄に感情移入できるよう工夫してくれた。
|
エマ
|
| 初めて顔をあわせた時に、キャラクターについてレポートを書けと言われたの。性格や行動を分析しろってね。お陰で役柄への理解が深まったわ。
|
ダニエル
|
| 実は監督はいたずら好きなんだ。僕の寝袋にブーブークッションを仕込み、大広間のシーンで鳴るようにしたんだ。女の子が大勢いたから恥ずかしかったよ。
|
ナレーション
|
| ロビー・コルトレーン演じるハグリッドは、魔法生物飼育学の教師になります。
|
コルトレーン
|
| 彼は生物の本質を知っている。恐怖感を与えなければ暴れない。
|
映画のシーン
|
| ヒッポグリフの授業。ハグリッドがバックビークを紹介。
|
コルトレーン
|
| ハグリッドはゾウのような大きな動物が好きで、ネズミなど小さなものは苦手らしい。爪のある巨大な獣を見てもまったく平気なんだ(笑)。でも虫を見ると・・(ウワァと驚くしぐさ)(笑)
|
映画のシーン
|
| ヒッポグリフの授業の続き。ハリーがバックビークの相手をする羽目に。
|
コルトレーン
|
| ハグリッドが生徒に教えるのは生物との正しい接し方だ。
ハリーがそれを実践する。
|
映画のシーン
|
| ハリーがバックビークに触ることに成功。背中に無理やり乗せられ飛び立つ。
|
コルトレーン
|
| CGの進化はめざましい。水上を飛ぶ姿など圧巻だ。ヒッポグリフのシーンでスタッフはよくやったよ。役者は機械を生物に見たてて演技した。
「スターウォーズ」の撮影はブルー・スクリーンだけだったらしい。ユアン・マクレガーがこぼしてたよ。ブルー・スクリーンはもうゴメンだってね。中から出て来たあとしばらく目の前が真っ赤になるんだ。
|
映画のシーン
|
| ハリーがバックビークに乗って空を飛ぶシーン
|
ナレーション
|
| 「ハリー・ポッターとアズカバンの囚人」
の特集でした。
|
|
|
|
|