■10/15 ロサンゼルス朗読会 質疑応答■ 7巻ネタばれ注意!
★セブルス・スネイプについて
「死の秘宝」発売後も、スネイプが魔法薬の教授として教えたことについての憶測がファンの間で飛び交っているのはとても嬉しく思います。 スネイプは意地が悪く、冷酷で、大きな器の人間ではありません。 しかし彼は愛を知っています。私は彼のことが好きですが、(同時に)思いっきりひっぱたいてやりたいですね。
★ダンブルドア対スネイプ
ダンブルドアは6巻まではいい人間のように見えますが、実際は、非常にマキャベリ的な策謀家です。大勢の人間を操作し、ハリーはずっと彼の操り人形でした。 (7巻33章で)スネイプは「我々がこれまでハリーを護り続けてきたのは、あの少年をふさわしい時に死なせるためだったのか」とダンブルドアに嘆きますが、まさかダンブルドアよりスネイプの方に共感を覚える日が来ようとは、1巻を読んだときに誰ひとり想像しなかったのではないでしょうか。
★その他
(ヘドウィグの人形を持ってマイクの前に現れた少女に向かって)ヘドウィグを生き返らせてくれて有難う。7巻発売直後、もっとも早かった感想は『ハリーのペットが死んでショックだった』というものでした。1章でも魔法使いが一人死んでいるのですが(笑)。
■10/18 ニューオリンズ朗読会 質疑応答 ■
★登場人物の将来
・ルーナ・ラブグッド・・・動物学者に。「しわしわ角スノーカック」を見つけられたかどうかは知らないけど
・チョウ・チャン・・・マグルと結婚したわ
★その他
・子供のときにいちばん初めに影響を受けた本は、ケネス・グレアムの児童小説『たのしい川べ』。
・戦争の悪の部分を故意に書こうとした。悪の部分とは、まったく罪のない人々がおおぜい殺されること。そして子供が家族を失うこと。
■10/19 ニューヨーク朗読会 質疑応答 ■
★登場人物の将来
・
ネビル・・・「漏れ鍋」の女亭主となったハンナ・アボットと結婚。
・ハグリッド・・・マダム・マクシームは彼には洗練されすぎているので結婚せず。独身を貫いた。
★モリーがベラトリックスを殺した理由
べラトリックスを殺すのはモリーだとずっと考えていました。ネビルが殺すという憶測があったのは知っていましたが、ずっとモリーにやらせたいと考えていました。理由は2つあり、1つはモリーは有能な女性ですが子育てでいつも家族の影に隠れていたので彼女の場面を作りたかったし、「家族のために(人生を)捧げた女性」は「他に取り得のない人間」ということでないことを示したかったから。もう1つはベラトリックスは狂信的にヴォルデモートを愛していたけれど、モリーの母性愛、つまり愛することで誰かに力を与えること、とベラトリックスの狂信を対決させたかったから。
★アバーフォースがヤギにかけた不適切な呪いとは?
あなた何歳?(質問者は「8歳」と返答) アバーフォースは、角を清潔に維持しておくのが楽なヤギ(笑)を作ろうとしていたんだと思うわ。このジョークにはさまざまなレベルの意味があるの(ポッターマニア注:大人向けの性的な意味があると暗示)。私はアバーフォースと彼のヤギをとても気に入っているけど、第7巻を読めば、彼が持つこの一風変わった好みがハリーを助けたことが分かるわ。ヤギには角があるから。これがあなたへの答えよ。 (会場大喝采)
★ペチュニアは別れ際にハリーに何を告げようとしたのですか?
彼女はハリーに「あなたが戦っている相手を知っているのよ。幸運を祈るわ」と言いたかったけれど、長年ハリーを気にかけないふりをし続けすっかり冷淡になったので伝えることができなかった。
★ルーピン、ジェームズ、リリーの卒業後
ルーピンは狼人間なので就職できなかった。ジェームズとリリーは卒業後「不死鳥の騎士団」の任務に専念し、就職せずにジェームズの財産で生活していた。
★J.K.ローリングのカミングアウト・・ダンブルドアはゲイ(同性愛者)
(「愛の力を信じていたダンブルドアは誰かを愛したことはありますか」との質問に対して)
私の正直な答えは・・・私はずっとダンブルドアをゲイ(同性愛者)だと思っていました[会場が一瞬静かになり、その後拍手喝采]。ダンブルドアはグリンデルバルドに恋をしたのです。そして彼が(邪悪な)本性を現すとそのことがダンブルドアの恐怖に拍車をかけました。しかしそれ(本性を見抜けなかったこと)は多少許されるのではないでしょうか。恋は盲目なのです。ダンブルドアは自分に匹敵するほどの頭脳を持つ優秀な少年と会い、(ヴォルデモートに惹かれた)ベラトリックスのように、彼に強く魅了されたのです。そして、彼に残酷に手ひどく裏切られたのです。私はずっとこのようにダンブルドアを見てきました。
事実、最近6作目の映画の台本に目を通しましたが、それにはダンブルドアがハリーに「わしはかつてある少女と親しかったのじゃ。彼女の髪は・・」というセリフがあり(笑)、私はその横にメモを書かなければなりませんでした。「ダンブルドアはゲイです!」と(笑)。 この(ゲイである)ことがこんなに喜んでもらえると知っていたら、もっと早く告知したでしょうに!
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