J.K.ローリング: 来たわよ!待ちきれないわ。質問をどうぞ!
Leaky Cauldron: ヴォルデモートとの戦いの直接的な結果として、魔法界は何を学び、社会はどのように変わったのでしょう?
J.K.ローリング: 魔法省は腐敗から脱して、キングズリー(シャックルボルト*)の指揮のもと、省内に巣食っていた差別は全滅したのよ。もちろんハリー、ロン、ハーマイオニーたちも、将来そこで働くことを通じて、魔法界の再建に重要な役割を果たしたわね。
Ryan Love: 7巻『死の秘宝』では、ジニーが強力な魔力を見せて、読者は彼女が7人目の子供であることの重要性を知ることになるはずではなかったのですか? シリーズにおけるジニーのおもな役割は、ハリーの恋の相手になることだけだったのでしょうか?
J.K.ローリング:ジニーは最後の戦いで、強力な魔法を見せたと私は思うけど。16歳の魔女にしては、かなり立派に振舞ったと思うわ。「7人目の子供」の重要性が7作目で明らかになるなんて、これまで言った覚えはないけれど。私、そんなこと言ったかしら?
Georgina: ルシウス・マルフォイら脱走した死喰い人たちは、アズカバンに戻ったのでしょうか?
J.K.ローリング: いいえ、マルフォイ一家は(またしても)逃れたのよ。戦いの最後に、自分達のためとはいえ、ハリーに協力したから。
Elisabeth: キングズ・クロスの章で、ハリーとダンブルドアはベールの向こう側にいたのですか、それとも現実世界とベールのあいだのどこかにいたのですか?
J.K.ローリング: あなた自身で決めてかまわないのよ。でも私は、ハリーは生と死のあいだにある地獄の辺土(洗礼を受けずに死んだ人やキリスト生誕以前の善人が住む場所)に入ったと考えているわ。
Renee: 「死の秘宝」の最初の持ち主、ペベレル兄弟について読んでから、ハリーとヴォルデモートは遠い親戚ではないかと思っているのですが?
J.K.ローリング: ええ、ハリーとヴォルデモートはペベレル家を通じて遠い親戚よ。 もちろん、ほとんどすべての魔法使いの家族は、何世紀もさかのぼれば、みな親戚ですけど。「死の秘宝」に説明されている通り、ペベレル家の血は、たくさんの魔法界の家族に流れているのよ。
Fomy: ファン待望のロンとハーマイオニーのキスを書いたときに、どんな思いでしたか?
J.K.ローリング: 楽しんだわ。ハーマイオニーが主導権をとったところが、とても気に入っているの!ロンはようやくSPEWを使ってキスすることができたわね!
Angela Morrissey: アルバス・ダンブルドアは、なぜ「透明マント」を着ていたハリーを見ることができたのですか? (透明マントは、「死の秘宝」を持っていない人にだけ、効果が絶対なのですか?)
J.K.ローリング: ダンブルドアは呪文を声に出して唱えなくても魔法を使えますが、彼は「ホメナム レベリオ」という、人がいれば姿を現す呪文を唱えたのよ。ハーマイオニーも「死の秘宝」の中で唱えているわよね。
Jamie Lewis: ウィンキーにはいったい何が起きたのですか?
J.K.ローリング:彼女はまだホグワーツにいるわ。最後の戦いで死喰い人を倒した屋敷しもべ妖精の一人よ。
Katieleigh:ハーマイオニーは、まだSPEWを続けているのですか。 屋敷しもべ妖精の生活は向上したのですか。
J.K.ローリング:ハーマイオニーはホグワーツ卒業後、魔法生物規制管理部で働き始めたの。そして屋敷しもべ妖精やその同類の生活向上に大いに尽力したわ。その後(スクリムジョールのことを嘲笑していたけれど)、魔法法執行部に異動し、純血を支持する法律の撲滅に先進的な発言をしたわ。
Tineke:テディは祖母と暮らして大人になるのですか?
J.K.ローリング:そうよ。テディはアンドロメダ(トンクス*)に育てられるの。でも同じくお祖母さんに育てられたネビルと違って、テディには名付け親のハリーや、父親の友人の騎士団のメンバーがいて、彼らの家に行ったり滞在したりできるのよ。
Blodeuwedd: こんにちは、JK。ハリー・ポッターの本はどれも楽しかったわ。有難う。ハリー、ハーマイオニー、ロン、ジニーとルーナの将来の職業を教えてください。トリオはホグワーツの最終学年を受けてNEWT試験(いもり試験*)を受験したのですか?
J.K.ローリング: 有難う。既にハーマイオニーについてはお答えしたわね。魔法省の終身大臣(permanent Minister for Magic)になったキングズリー(シャックルボルト*)は、ハリーに「新たな闇祓い部(Auror department)」の部長になって欲しいと考えたの。ハリーはそれを受諾したわ(なぜならヴォルデモートがいなくなったからといって、闇の魔法使いが今後出て来ないというわけではないから)。ロンはジョージの「ウィーズリー・ウィザード・ウィーズ(WWW )」に加わったわ。ものすごく儲かったのよ。ジニーは「ホリヘッド・ハーピーズ」の有名プレイヤーとして数年活躍した後、家庭を持つために引退し、その後は『日刊予言者新聞』の主席クィディッチ特派員になったのよ! (ハリーやDAメンバーの2014年近況)
Camille: ピーブズは厳密に言うと何なのですか?「血みどろ男爵」の物語と関係があるのですか?
J.K.ローリング:いいえ、ピーブズは「血みどろ男爵」の物語と関係ありません。彼は大昔に建物に入り込んだカオス(混沌)の霊なの。だから退治できないのよ!
Jessie:「死の秘宝」は、神話やおとぎ話をベースにしているのですか?
J.K.ローリング:たぶん、チョーサー(『カンタベリー物語』*)の「免罪符売り」の話よ。
Alicepie:ルーナはどうなったのですか?誰と結婚したのでしょう?
J.K.ローリング:ルーナはとても有名な魔法動物学者になって、たくさんの新種の動物を発見・分類したのよ。でも悲しいかな「しわしわ角スノーカック」は見つからなくて、結局父親がでっちあげた動物だと認めざるを得なかったわ。それから(ハリーやその仲間たちより後になって)、ルーナはニュート・スキャマンダーの孫で同じく魔法動物学者のロルフ・スキャマンダーと結婚したのよ。
Rosi:「本質的に分離している」とはどういうことですか?(5巻22章のフレーズ*)
J.K.ローリング: ダンブルドアは、蛇の本質は(ハリーから*)切り離されており、ヴォルデモートの魂の一部がそれに付着しているのではないかと推測したの。ダンブルドアの命令が巧みだったのは、そのせいなのよ。一番最後の予期せぬ分霊箱だったハリーが、ヴォルデモートの目を通していつも見ていたように、蛇の目を通して(アーサーの襲撃を*)はっきり見たのは、このせいなのよ。ダンブルドアはここでは考えを口に出しながら、「憂いの篩」の助けを借りて真実に近づいていったの。
Superhans: ダドリーの最悪の記憶とは何だったのですか?
J.K.ローリング: ダドリーは吸魂鬼に襲われたとき、初めて自分自身を見たのだと思うわ。本当の自分の姿をね。 これはとても辛いことだったけど、結局は有益な経験となり、彼の中で変化が始まったのよ。
Casey Kunze: リーマスとトンクスは誰に殺されたのですか?それを知れば、大好きな二人の死は悲しいけれど、納得して終わらせることができると思うので。
J.K.ローリング:ごめんなさいね!発売日の夜、ルーピンとトンクスの格好をしたカップルに本のサインをしたとき、ものすごく罪悪感を感じたわ。 リーマスはドロホフに、トンクスはベラトリックスに殺されたのよ。
Laura Trego: 最後の場面で、校長室にスネイプの肖像がなかったのは、故意にやったことですか?
J.K.ローリング:意図的にそうしたのよ。スネイプは死ぬ前に事実上、職を放棄したので(歴代の校長たちの*)高貴な集団に入れなかったの。でも私は、ハリーが尽力してスネイプの肖像画が近いうちに現れるようになると考えたいわ。
James Farrell:アンブリッジは分霊箱のロケットを身に着けていたとき、どのように守護霊を出したのですか?ハリーは出せなかったのに。
J.K.ローリング: アンブリッジは非常に意地の悪い女なので、あの恐ろしい分霊箱に親近感を持っていたの。それが幸いしたのね。
Tineke: パーシーはどうなったのですか?魔法省の仕事に戻ったのですか?
J.K.ローリング:ええそうよ。新たな改良型パーシーは、キングズリーの下で最後は高級官僚になったのよ。
Su: ネビルはどのようにグリフィンドールの剣を出したのですか?帽子と関係があるの?
J.K.ローリング: その通り、帽子と深い関係があるのよ!最もグリフィンドールにふさわしいネビルは、ハリーが秘密の部屋でやったように助けを求めたの。それでグリフィンドールの剣が、グリフィンドールの古い帽子の中に送られてきたのよ。知っていると思うけど、組分け帽子はもともと(ゴドリック*)グリフィンドールのものなの。
グリップフックの話は間違いで、グリフィンドールは剣を“盗んで”なかったのよ。もっとも、あなたが熱狂的なゴブリン信者ではなく、彼らが作ったものはすべて本当に作り手に属していると信じてないなら話は別だけど。
Stephanie: 杖が魔法使いを選ぶなら、どうしてそれが父から子に引き継がれて使えるのですか?たとえばネビルが父親の杖を持っていたように?
J.K.ローリング:オリバンダーが明かしたように、魔法使いはほとんどどんな杖でも使うことができるの。単純に、杖が選んだ魔法使い(魔女)がいちばん効果を発揮する、っていうだけでね。家族のつながりがある場合、ランダムに選んだ杖よりも、うまく力が出ると思うわ。
Steph: アズカバンは、これからも吸魂鬼を使うのでしょうか?
J.K.ローリング:いいえ、そんなことはありません。キングズリーが、うまく取り計らってくれることでしょう。ダンブルドアが絶えず主張していたように、吸魂鬼の(*看守としての)使用は 潜在的な腐敗の印だったのです。
Smallbutpowerful:自分はハッフルパフ生だと思っているハリー・ポッターファンを代表してお願いします。ハリーが(*最後まで)訪れなかったハッフルパフ談話室を教えてください。
J.K.ローリング:あなたも想像したと思うけど、ハッフルパフの談話室は、厨房(キッチン)近くの肖像画から入れるのよ。
J.K.ローリング:ごめんなさい - 「肖像画」でなく「絵」と言うべきね。「静物画」だから。
J.K.ローリング: とても居心地が良くて、暖かく迎えてくれる場所よ。(同じく地下にある)スネイプの地下牢とは、まったく似ても似つかないわ。黄色いカーテンやふかふかした肘掛け椅子がたくさんあって、寝室につながる小さな地下トンネルがあるの。寝室にはすべて丸いドアがついているわ。ビール樽の上の部分みたいなね。
Camille: 双子の片方がいなくなって、ジョージはどのように暮したのですか?
J.K.ローリング:そうね、ジョージはフレッドを失ったことから立ち直れたとは思えないわ。でも、自分の第一子で長男にフレッドと名づけ、ロンの助けもあって大成功を収めたのよ。
Jessica Lynn: ハグリッドはセストラルを訓練するために、彼らを見ることができる必要があったのですか? もしそうなら、ハグリッドは誰の死を見たのですか?
J.K.ローリング: ハグリッドは長い人生の中で、たくさんの死を見てきたの。そう、だから彼はセストラルが見えるのよ。
Allie:ダンブルドアが、「みぞの鏡」の中で本当に見たものは何ですか?
J.K.ローリング:家族全員が生きていて、幸せな状態でいる姿を見たの。アリアナ、パーシバルとケンドラが彼の元に戻ってきて、アバーフォースとよりを戻しているのよ。
Snapedinhalf:あなたは(*以前)、晩年になって魔法が使えるようになる人が第7巻で登場すると断言しましたね。でも、既に3回読み直したのですが、それが誰だったのか見つけられません!助けてください!!
J.K.ローリング:ごめんなさい、考えが変わったのよ!ごく初期の予定では、過去に魔法を使ったことがないのに、どうにかホグワーツに行ける人の物語を入れることになっていたけど、3作目を書き上げるまでの間に、気が変わったの。
Christiana:(*ハリーを殺し損ねて)流浪した後、ヴォルデモートはどのようにして自分の杖を再び手に入れたのですか?
J.K.ローリング: ワームテールがやったのよ。必死に(ヴォルデモートの)ご機嫌を取ろうとした彼は、杖が落ちた場所から回収して彼の元に運んだの。ネズミにとってはかなりのすごいことだったと思うけど、とても賢い生き物なのよ!
Amanda: 私はハリー・ポッターとともに育ちましたが、彼らが成長するにつれて、予期せぬ方法で変わったキャラクターはありますか?
J.K.ローリング: 彼らはみんな、ほとんど私が予想していた/計画していた通りになったわ。もちろん書いていくにつれて変化していったけれど、誰にもそんなに驚かされなかったわ!
Ravleen: 愛の妙薬によって母親がヴォルデモートを妊娠したという事実は、愛を理解する能力が彼にないことと、どの程度つながりがあるのでしょう?象徴的な意味合いのものなのですか?
J.K.ローリング:ヴォルデモートが愛のない結婚から生まれたということは、象徴的な表現方法でした。しかしもちろん、メローピーが生き延び、彼女自身の手でヴォルデモートを育て、息子を愛していたら、すべては変わっていたことでしょう。トム・リドルは魔法をかけられてヴォルデモートの父親になったわけですが、この魔法は大きな意味を持っています。なぜなら、それは強制を表わしており、この世に生まれる方法として、これ以上に有害な(prejudicial)ものはないのですから。
Lechicaneuronline: スネイプはヒーローだと思いますか?
J.K.ローリング:ええ、そう思います。でも欠点だらけのヒーローです。おそらくアンチヒーロー(ヒーローたる資質に欠けるヒーロー)。彼は色々な意味で、特に好かれる人物ではありません。どちらかといえば冷酷で、弱い者いじめをし、皮肉と不安感に満ちています。しかしそれでも彼は人を愛し、その愛に忠実でした。最終的にはそのために命を捨てています。そこがとても英雄的なのです!
James Farrell:ヴォルデモートは、誰にも自分の分霊箱のことを話しませんでした。それなのに、レギュラス・ブラックは一体どのようにして、その秘密を知ったのですか?
J.K.ローリング:ホークラックスの魔法はヴォルデモートが考案したものではありません。物語で明らかになっているように、他の魔法使いもそれを行っていますが、6個までは作っていませんでした。ヴォルデモートは、遠回しにそれとなく(*分霊箱を作ったことを)ほのめかしていたのです。傲慢な彼は、それを理解するほど賢い人がいるとは思わなかったのです。
(ヴォルデモートはリトル・ハングルトンの墓場でハリーに向かってほのめかしましたが)レギュラスの前でもそうしたのです。そしてレギュラスは、自分は死なないとヴォルデモートを確信させているものが何なのか、正しく推理したのです。
Jaclyn:リリーはスネイプに愛情を持っていましたか?
J.K.ローリング:ええ。スネイプが闇の魔術を溺愛しなかったなら、そしてあんな嫌な人々に近づかず、嫌な行為に引きつけられなかったなら、リリーはスネイプのことを愛するようになっていたかもしれません(彼女はもちろん友人として彼を愛していましたが)。
Boggo:死の秘宝の中ではやはり透明マントを選びますか?他の二つも使ってみたいと思いますか?
J.K.ローリング: ハリーと同じく石(蘇りの石)を使ってみたいわね。でもハリーが最終的にやったように、最も賢いのは、我々はみな死ななくてはならないということを受け入れ、先に進むことだと思うわ。
Cornersoul:ディメンターには何が起きたのですか?どこに行ったのでしょう?滅ぼされたのですか?もしそうならどうやって?
J.K.ローリング:吸魂鬼は滅ぼせないの。でも彼らが増殖する条件、すなわち絶望や堕落を根絶すれば、数を制限することはできるわね。でも既に話したように、魔法省は対抗勢力を苦しめるのに、もう吸魂鬼を使ってはいないのよ。
Michael: なぜフォークスはハリーを助けに戻ってこなかったのでしょう?ハリーはダンブルドアに忠実だったので、私はフォークスがやって来てハリーの新しいペットになると思っていました。
J.K.ローリング:ダンブルドアが死んだとき、何かが永遠に去らなければなりませんでした。そして私はフォークスを選んだのです。ダンブルドアはたいへん偉大な、そしてかけがえのない人物でした。フォークスを失うこと、そしてあの鳥は譲渡できない(!)という事実は、このことを象徴的に表しているのです。
Roseweasley: コリン・クリービーは(*7巻で)なぜホグワーツの生徒でいられたのですか?マグル生まれなので、当然、拘留され尋問されて学校に戻ることが許されず、従って死ぬこともなかったのではないですか?
J.K.ローリング:コリンは生徒ではありませんでした。フレッドとジョージや他のDAメンバーと一緒に、こっそり学校に戻って来たのです。マクゴナガルが立ち去るよう彼に命じたときに、学校に残るべきではありませんでした。しかし悲しいことに―亡くなってしまいました。
Delailah:ダンブルドアはどのようにして蛇語を学んだのですか?
J.K.ローリング:ダンブルドアはマーミッシュ語やゴブルディグック語、蛇語ができました。優秀だったのです。
Jessie:ロックハートは正常な状態に戻りますか?
J.K.ローリング: いいえ、回復しませんし私もそれを望みません。彼は今いる所で幸せなのです。そして私も彼がいない方が幸せです!
Annie:今の魔法界はスネイプがダンブルドアの味方だったことを知っているのですか?それともまだスネイプは逃亡中だと思われているのですか?
J.K.ローリング:スネイプの英雄行為は、ハリーによって知られるようになるでしょう。もちろんそれでもリータ・スキーターが『スネイプ:悪人それとも聖人?』という記事を書くのを止められないでしょうけどね。
Vio91:テディ・ルーピンは狼男なのですか?
J.K.ローリング: いいえ、テディは母親と同じように七変化なのよ。
Nippy23:シリーズ全体を通して「靴下」が頻繁に登場します。たとえばドビーは靴下が大好きですし、ダンブルドアが「みぞの鏡」の中に見たのものは靴下でした。これには何か理由があるのですか?
J.K.ローリング:残念ながら、靴下に深い意味はありません。単なる読者を笑わせるための道具です。
Lady Bella:ヴォルデモートはそれぞれのホークラックスを作るために誰を殺したのですか?
J.K.ローリング:「リドルの日記」は嘆きのマートル、「ハッフルパフのカップ」は元の持ち主のヘプジバ・スミス、「スリザリンのロケット」はマグルの旅行者。ナギニはバーサ・ジョーキンズ(ヴォルデモートは誰かの肉体に取り憑いた状態でも、その体を支配している間は杖を使うことができたのです)、 ティアラはアルバニアの農民、「マールヴォロの指輪」は父親のトム・リドルよ。
Sampotterish:ダンブルドアは何故ロンに灯消しライター(deluminator)を遺贈したのですか?
J.K.ローリング:ダンブルドアは、ロンが他の二人(*ハリーとハーマイオニー)と比べて、より多くの助けを必要としていることを知っていたからよ。校長は、あの三人の中でのロンの重要性を理解していたわ。ロンの技術や賢さはトリオの中で一番ではなかったけれど、三人を団結させていた。彼のユーモアや善意はなくてはならないものよ。
Carol:吸魂鬼には魂がありますか?
J.K.ローリング:いいえ、だから彼らは恐ろしいの!
Jess Mac: 6巻でハーマイオニーが「アモルテンシア魅惑万能薬」を嗅いだ時に感じた3つ目の匂いは??
J.K.ローリング:ロンの髪の匂いだと思うわ。誰もがその人特有の髪の香りを持っているでしょ?
Natalie:ホグワーツにおける寮の相違は、ハリーの子供たちの時代でもこれまでの世代と同じようによく見られるのですか?
J.K.ローリング:スリザリン色は弱まり、かつてのような純血主義の砦ではなくなったわね。でも暗い評判は残っていて、だからアルバス・ポッターが心配していたのよ。
Nithya:リリーはマルシベールやエイブリーを嫌ってきました。スネイプが本当にリリーを愛していたなら、なぜ彼女のために仲間を捨てなかったのですか?
J.K.ローリング:そう、それがスネイプの悲劇なのです。もう一度人生をやり直すなら、彼は死喰い人にならなかったでしょう。でも(ワームテールのように)弱くて自分に自信が持てない人々同様、彼もビッグで力のあるもの、圧倒するものの仲間になることを強く望んだのです。スネイプはリリーを手にいれ、同時にマルシベールも手に入れたかったのです。彼はリリーの(*マルシベールらに対する)嫌悪をよく理解していませんでした。ダークサイドへの偏愛で盲目になっており、自分が死喰い人になったらリリーが感動すると思ってしまったのです。
Alborz:「死の支配者」とはどういう意味ですか?
J.K.ローリング:ダンブルドアが説明している通り、真の死の支配者とは、死なねばならないということを受け入れ、生ある世界には(死より)劣るものがたくさんあることを受け入れられる人のことよ。不死を得ようと努力するのではなく、死すべき運命を受け入れる努力をすることなのです。
Barbara:ハリーが「クルーシオ!苦しめ!」を使い、それを楽しんだように見えたことに失望しました。これまでその種の呪文を失敗してきたことは、ハリーの面目を施すものでしたが、なぜ変わったのでしょう?故意に苦痛を与えたことを、後になって後悔したのでしょうか?
J.K.ローリング:ハリーは聖人ではありませんし、これまでもそうではありませんでした。スネイプのように欠点がありますし、死すべき存在です。ハリーの欠点は主に怒りっぽい点で、時々傲慢な性格が出ます。あの場面で彼は大変怒っていて、その結果あのように行動したのです。同時に異常事態の中にいて、暴力的で人を殺すような敵から善人を守ろうとしていたのです。
Nicole: シリーズを執筆して、最も楽しかったときは?
J.K.ローリング:答えるのは意味がないように思えるわ!この本(*7巻)でのお気に入りのセリフは、ロンの「まったく、事件の重大さと悲劇性を感じさせてくれるよな」よ(*36章)。
Courtney: もし誰かにあげるとしたら、ハリーはどの子に「忍びの地図」をあげますか?
J.K.ローリング:ハリーは誰にもあげないと思う。でも(*長男の)ジェームズが、いつか父親の机からこっそり盗むような気がするわ。
Karin: ダーズリー一家が去る時に、ペチュニアはハリーに何を言いかけたのですか?
J.K.ローリング: ペチュニアはハリーの無事を願おうとして一瞬戸惑い、魔法界やハリーを嫌ったのは嫉妬していたからだと伝えようとしたのだと思う。でも、彼女はハリーに言えなかった。なぜなら、「『まとも』が一番」というふりを長い間してきたことで、彼女の心が余りにも冷酷になっていたからなの。
Leaky Cauldron:シリーズに関して、最も質問して欲しいことは何ですか。その答えも聞かせてください。
J.K.ローリング: あらあら難しいわね。どうして誰もダンブルドアの杖の材質を聞いてくれないのか、ずっと不思議に思っていたわ。でも言えなかった。たとえ「何を尋ねて欲しい」と聞かれた時でも。杖の重要性を明かしてしまうことになるから!
Nora:ミュリエルおばさんのティアラは重要なのですか?
J.K.ローリング:いいえ、ごめんなさい…。“くそばあさん(old bat)”ぶりを示す以外、特に意味はないのよ。
Nigel: ハリーは分霊箱でなくなってからも蛇語を話せるのですか?
J.K.ローリング:いいえ。蛇語の能力はなくなりました。なくなってハリーも喜んでいます。
Nikki: シリウスの両面鏡はどのようにアバーフォースの元に行ったのですか?それは鏡の片割れだったのですか?
J.K.ローリング:アバーフォースがホグズミード村でマンダンガスと会っていたのは知っているでしょ。その時にマンダンガスはグリモールド・プレイスから盗んだシリウスの鏡をアバーフォースに売ったのよ。
Tierney Roth:ムーディは魔法の目、ワームテールは魔法の手を貰ったのですから、ジョージの耳の穴を隠してもっと左右対称にするためにも、魔法の耳を作り出す方法があってもよさそうなのに?
J.K.ローリング: ええそうね。彼は偽の耳をつけることもできたわね(その考えにニヤニヤしてきたけど、でも多分、彼は穴がある方が良いと思うわ!)
Lucy:ダンブルドアのまね妖怪は何ですか?
J.K.ローリング: 彼の妹の死体よ
Pablo:蛙顔のアンブリッジは、今どうしていますか?
J.K.ローリング: 私と同じくらいあなたも彼女を好きみたいで嬉しいわ!彼女はマグル生まれに対する罪状で逮捕され、尋問されて、投獄されたわ。
ティナ:ヴォルデモートが消えた今、奇妙なことが起きてないことにマグルは気づきますか?
J.K.ローリング:ええ。世界は日当たりのいい場所になりました(ディメンターが去り、天気はよくなりました)。ここ英国では吸魂鬼の影響を強く受けた夏を迎えていますが。
Katie Mosher: マグル生まれは、具体的にどのように魔法の力を得るのですか?
J.K.ローリング マグル生まれの人は、家系のどこかに魔女や魔法使いがおり、場合によってはそれは何世代も前にさかのぼります。その遺伝子は意外なところで再び現れるのです。
マギー:リータ・スキーターはまだ(ゴシップを)書いているのですか?
J.K.ローリング:当然ながら、リータを止めることはできないでしょう。私はヴォルデモートが倒された後、彼女がすぐにハリーの伝記を書き上げたと思っています。4分の1は真実で、4分の3はくだらない内容です。
マギー・キアー ハーマイオニーは両親を見つけて記憶を元に戻すことができたのでしょうか?
J.K.ローリング:ええ、彼女はすぐに両親を家に連れ帰りました。
Lola Victorpujebet: ミネルバはアルバスに恋していましたか?
J.K.ローリング: いいえ。全ての人が誰かに恋するわけではありませんから...。
レイチェル・ネル ローリングさん、素晴らしい本をありがとうございます。リリーとスネイプが友だちだったことをどうして学校では知られていなかったのでしょうか?二人は会ったりおしゃべりしたりしているのに。ジェームズは二人の過去を知らなかったのでしょうか?
J.K.ローリング: ありがとう。ええ、二人が仲良くしていたこと、そしてその後友達でなくなったことは知られていました。それ以上のことは広く知られていないでしょう。ジェームズはスネイプがリリーに深い感情を抱いていると常に疑っており、それがジェームズのスネイプに対する行動のもとになっていました。
アビー チャドリー・キャノンズがクィディッチ・ワールドカップで優勝することはあるのでしょうか?
J.K.ローリングそうなりますように。でもチーム全員を入れ替えて、フェリックス・フェリシスの大釜を何杯も飲まなければならないでしょうね。
Hayleyhaha:なぜレギュラス・ブラックは心変わりしたのですか?
J.K.ローリング: 彼は死喰い人としての人生の現実を受け入れる準備ができていませんでした。ヴォルデモートがクリーチャーを殺そうとしたことが、彼を本当に変えたんです。
Stephval:スコーピウスは父親と同じように間違った方向に導かれるのでしょうか。それともドラコが改心し、子供をよりよい方に導くようになるのでしょうか?
J.K.ローリング:スコーピウスはその名前だけでなく、父親の思い通りに行かない部分が沢山あります。でも私は、スコーピウスは不幸によって目が覚めた父ドラコよりも善人になると思います。
J.K.ローリング (ポッターマニア注:実際にはStephvalの質問が表示される前に↑のJKRの答えが表示されてしまったので)すみません、技術的な不具合です。私は明らかに開心術がうまくなってきています。
ロナ ドラコとハリーはヴォルデモートが死亡してからお互いへの敵意をなくしたのでしょうか?
J.K.ローリング: そうでもないです。死喰い人であることをドラコ自身が嫌っていることをハリーは知っていますし、ダンブルドアを殺さなかったことも知っています。同様に、ドラコは自分の命を救ってくれたハリーに不本意ながら感謝の気持ちを抱いています。でも真の友情関係は論外です。最後の戦いの前に、二人の間にあまりにも多くのことが起こりすぎたのです。
ハンナ スネイプはなぜあんなに身だしなみが悪かったのでしょう?
J.K.ローリング うーん。いい質問ですね。近眼だったのでしょうか?彼は鏡を見て、自分がそのままの姿でイケてると思っていたのでしょうか??むしろ彼は自分自身の他の資質を大切にしていた可能性が高いと思います
Ea:(蘇りの)石は禁じられた森の地面に落ちたままですが、見つかるのでしょうか?
J.K.ローリング 見つからないと思います。ケンタウルスがホグワーツの戦士たちを助けに駆けつけたときに、蹄で地面に押し付けられて埋もれてしまったと思います。
Adwait313: ホグワーツのDADA(闇の魔術に対する防衛術)のポストの呪いは解けたのでしょうか?
J.K.ローリング: ええ、ついに解けました。。ちなみにこの質問に関して、クィレルについて質問された方がいらっしゃると思います。彼はホグワーツで1年以上教えていましたが、DADAの先生ではありませんでした。彼は以前はマグル学の教授でした。
エミリー アバーフォースはどうなったのですか?
J.K.ローリング:彼はまだあそこにいますよ、ホッグズ・ヘッドでヤギと戯れています。
Lee: 最近ニンバス2000を買いました。それがひどく左に曲がる癖があるんです。ヒッポグリフに壊されたので杖を使わずに、元のまっすぐ飛ぶ状態に戻すために何かできることはないですか?
J.K.ローリング うーん。アーチー・オルダートンのクイック・リペア・ショップに行くことをお勧めします。箒を家で修理しようとすると、悲惨な結果になることがあります。
Abjoppotter ナルシッサ・マルフォイは本当に死喰い人なのでしょうか?
J.K.ローリングいいえ、彼女は闇の印をつけたことはなく、完全なメンバーでもありませんでした。ですがヴォルデモートが彼女の息子の死を計画するまで、彼女の考え方は夫と同じでした。
エムジー ウィーズリーおじさんはシリウスのバイクを直したことがありますか?
J.K.ローリングもちろんです。そして、それは最終的にハリーの手に渡りました。
ルル ダンブルドアは、ロンやハリーが思っているよりもロンのことを好きだったと思いますか?
J.K.ローリングええそう思います。ハリーのロンに関するコメントやロンを教えた先生の報告から、ダンブルドアはロンが思っている以上にロンのことをを理解し、彼のことが好きでした。
Chelatina: フィレンツェは群れに戻れましたか?
J.K.ローリング はい。群れのケンタウルスはフィレンツェの親人間的な傾向が恥ずべきことではなく、名誉なことであると認めざるを得ませんでした。
クリスティ:『死の秘宝』を書いて一番好きなシーンは何ですか?
J.K.ローリング:34章です。再び森へ
チェリー ジェームズの守護霊は雄鹿でリリーは雌鹿ですが、偶然の一致ですか?
J.K.ローリング:いいえ、守護霊はしばしば変わり、愛する人の姿を取るようになります(彼らはしばしば幸せな気持ちになり、それが守護霊を生み出すからです)。
ジョン:ヴォルデモートは死を恐れていたので、ゴーストになることを選択したのでしょうか。もしそうならどこに出没するのでしょうか。
J.K.ローリング:いいえ彼はゴーストではありません。彼は、私たちがキングス・クロスで目撃したように、発育不良の形で存在することを余儀なくされています。
アンジェラ・モリッシー ダンブルドアがハリーに言ったように、ホークラックスは6つではなく7つだったのでしょうか?
J・K・ローリング: そうです。ヴォルデモートは誤って自分の魂を7つではなく8つにしてしまったのです。(※自身の魂を入れて8つ)
Laura Trego: ハーマイオニーは本当に両親に記憶修正術をかけたのでしょうか?彼女はその50ページほど後に「忘却魔法をかけたことがない」って話していますが?
J.K.ローリング: この2つの魔法は違うものです。彼女は両親の記憶を消したのではなく(後にドロホフとロウルにかけたように)、自分たちを別人だと思わせるための魔法をかけたのです。
マウラ:どうしてヴォルデモートは6巻のようにハリーに対して閉心術を使わなかったのですか?
J.K.ローリング 彼は抑えがきかなくなり、ハリーが自分の心の中を見るのを防げなくなりました。ハリーが分霊箱であることを知らないヴォルデモートは、二人のつながりを完全に理解することはできません。
Gandalfxj9: クラムは恋人を見つけましたか?
J.K.ローリング:もちろんよ。でもそのために生まれ故郷のブルガリアに帰らなければなりませんでしたが。
Twinkletoes: ヘドウィグの死が必要だと感じたのはなぜですか?
J.K.ローリング: ヘドウィグの死は、無垢や安全の終りを表しています。ヘドウィグはこれまで、ハリーのかわいいおもちゃでした。ヴォルデモートが彼女を殺したことは、ハリーの子供時代が終わったことを示しています。ごめんなさい…。ヘドウィグの死が多くの人を動揺させたと思います。
続きはのちほど訳します!
*はポッターマニアの注
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