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劉暁明駐英大使は1日付の同紙に、「中国と英国は共に（第二次世界大戦に）勝利した China and Britain won the war together」という題で寄稿。

英国人なら誰でも知っている「ハリー・ポッター」の悪役ヴォルデモートを引き合いに出し、「『ハリー・ポッター』の物語では、闇の魔法使いヴォルデモートは、魂の一部を入れていた７つの分霊箱を破壊されて、壮絶な死を遂げた。軍国主義が、日本に取り憑いているヴォルデモートだとしたら、（安倍総理が参拝した）靖国神社は日本の魂の最も暗い部分を代表する分霊箱のようなものだ」と持論を表明しました。

さらに同大使は、過去の軍国主義者は侵略戦争の精神的シンボルとして、靖国神社を使用してきたとし、「14人のA級戦犯が合祀されている靖国神社を参拝することは、日本が軍国主義・武力侵略・植民地支配といった過去の前科に（回帰するかもしれないという）疑念をもたらす」と非難。

「安倍首相の行動は、軍国主義の復活を許し、戦争の脅威を引き起こすものだ。彼は日本を危険な道に導くことに決めたようだ。国際社会は、警戒すべきである」と続け、「日本には、戦争犯罪を反省しないどころか、歴史を解釈し直そうとする救い難い人々がいる。彼らは、世界平和に深刻な脅威を与えている。中国人は、このような動きを許しはしない。英国人をはじめとする平和を愛する人々も、無関心ではいられないだろう。我々は一丸となり、国連憲章を支持し、地域の安定と世界平和を守るために、手を携えるべきである」とし、中国に協力するよう英国に呼びかけました。

これに対し、英国の中道左派新聞のガーディアン紙は、「歴史的な記録から、中国が日本の首相の靖国参拝に怒るのもいくらかうなずける部分がある」としながらも、「しかし最も頑固なのは、中国の方だ」と反論を掲載。

同紙は「中国人は挑発をするが、自国の軍事力を尖閣諸島周辺に集中していることについては言及しない。彼らは日本の防衛力強化や軍事力行使の制限を解除する計画には怒りを表明するが、中国初の空母“遼寧”を南シナ海で試運転をしたことなど（自国の軍事力拡大について）は、口をつぐんでいる。両国の危険な状態は同じ歴史的背景から生じたものであるということを把握したり、この状態を解決するには、東アジアや東シナ海をどちらが支配するのかという絶対主義的な考えを捨てなければならないと理解することにおいて、両国ともに消極的ではあるが、特に中国側にそれが顕著だ（より消極的だ）」と中国の態度を批判しました。