J・K・ローリング新作『ザ・カジュアル・ベイカンシー』、書評は賛否両論！- ポッターマニア

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J・K・ローリング新作『ザ・カジュアル・ベイカンシー』、書評は賛否両論！

J・K・ローリングさんの大人向け新作『ザ・カジュアル・ベイカンシー(原題)』に対する英米各紙（誌）の書評が出揃ったのでお伝えします。好意的なものから酷評まで様々に分かれていますが、バリーのように突然死しないよう(汗)、好評順に紹介！（評価は「ハリー・ポッター」のOWL試験のもの）

【大いによろしい（非常に好意的）】
★米タイム誌　 Lev Grossman氏
～J・K・ローリングの『ザ・カジュアル・ベイカンシー』：これが我々の感想だ～
野心的で才気あふれ世俗的。笑いがあり、（一方で）読む者の心をかき乱す。現代英国を壮大に表現した小説。人間と小説の双方を極めて深く理解した人物の手による感動的な本。

★ピープル誌　Elizabeth Gleick氏
～J・K・ローリングの新作：あなたの子供が読んだ「ハリー・ポッター」ではない～
忘れられない登場人物と、真に感動的な結末の生き生きとした本。ハリー・ポッターが4億冊売れたのは偶然ではなかった。

【まあまあ（並）】
★ワシントン・ポスト紙　
～J・K・ローリングの『ザ・カジュアル・ベイカンシー』には確かな魅力がある～
自分は好きになれなかったが、本の大半は高く評価できる。どうしたらこんなに英単語を楽しく組み合せられるのかと、純粋に解明するために線を引いた一節もある。最初好きになり、その後嫌いになり、再び条件付きで好きになった人物も多々登場する。
だが本作を通し、一つだけ考えずにはいられないことがある。それは私の中の熱烈な（ハリポタ）ファンの部分が嫌い、J・K・ローリングも最も聞きたく言葉だろうが、「この本は、（登場する）誰もが杖を持っていたら、もっと良くなっていた」

★英紙ガーディアン Theo Tait氏
～J・K・ローリングの初めての大人向け小説はドラッグ、セックスに罵（ののし）り言葉。ハリー・ポッターが夢にも思わなかったことが描写～
本作には、ハリーがおそらく思いもしなかったこと―ドラッグや罵り、自傷行為、行きずりの汚れたセックス、リアーナの曲に合わせて歌う―といった表面的な興奮が含まれているが、全体的には真面目で伝統的、決して大胆ではない英国の小説である。
傑作ではないかもしれないが、かなり良い。知的で職人らしい、そしてときに可笑しい。「ハリー・ポッター」ブランドの手を借りずとも売れると思われる。

【トロール（否定的）】
★デイリー・メール紙
「500ページに及ぶ、小説のふりをした容赦のない社会主義者のマニフェスト。」
（これに対しJKRは発売初日インタビューで「『500ページの社会主義者のマニフェスト』と聞いて、主人とハイタッチしたわ。気にしていないし、大いに笑わせてもらいました』とジョークを飛ばしていました）

★ニューヨーク・タイムズ紙　~~例のあの人~~MICHIKO KAKUTANI氏(*)　
Instead of an exhilarating sense of the mythic possibilities of storytelling, we are left with a numbing understanding of the difficulty of turning a dozen or so people’s tales into a story with genuine emotional resonance.　（訳す気になれません・・すみません）

*Kakutani氏はハリポタ7巻『ハリー・ポッターと死の秘宝』の出版前に結末を含んだ書評を発表。プロにあるまじき行為とJKRを含む方々で批判された。

…批評家という立場を利用し酷評すれば、読者の受けが良く同時に自尊心を満たすこともできるのかもしれませんが、Kakutani氏は時に批評と中傷を混同している感がありますね・・。

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【『ザ・カジュアル・ベイカンシー』ストーリー】
イギリスの小さな町、パグフォード。バリー・フェアブラザーという住人が４０代の若さで突然亡くなり町民を驚かせた。パグフォードは石畳の広場や古い僧院がある、一見牧歌的などこにでもある町だ。しかし小さいながら見た目とは異なり、この町は実にさまざまな対立を抱えていた――富める者と貧しい者、ティーンエイジャーと親たち、妻と夫、教師と生徒――。実はバリー・フェアブラザーは教区会評議委員のメンバーだったが、突然の死去による空席によって、予想だにしない騒動が町を揺るがすことになる！　怒り、憎しみ、二枚舌、さらには思いもかけない秘密の暴露……。当代きってのストーリー・テラー、J.K.ローリングが満を持して放つ最新作。かつての少年・少女たちはもちろん、新しい読者をも魔法にかける本格的長編小説の誕生！全世界で４億５千万冊を売り上げた「ハリー・ポッター」シリーズ完結から５年、J.K.ローリング初の大人向け本格長編小説、待望の日本語版いよいよ刊行へ！

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