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司会者(以下MC) |
史上最強のシリーズも4作目。今度はどんな冒険が描かれているのでしょうか。早速ゲストの登場です。
先ずは映画ハリー・ポッターシリーズの生みの親、プロデューサーのミスター・デイビッド・ヘイマン!ハリーのライバル、セドリック・ディゴリー役としてシリーズ初参加。ミスター・ロバート・パティンソン!
生意気な優等生だった彼女も本作では美しい女性へと変貌しました。ハーマイオニー・グレンジャー役の、ミス・エマ・ワトソン!ハリーの初恋のお相手、チョウ・チャン役です。5000人もの中からこの役を射止めました。ミス・ケイティー・ラング!そして、初めてのイギリス人監督です。これまでのシリーズとはまた違ったハリー・ポッターの世界を見せてくれます。ミスター・マイク・ニューウェル!
それでは一言ずつご挨拶をお願いしましょう。最初はプロデューサーのミスター・デイビッド・ヘイマン。 |
デイビッド・ヘイマン |
皆様おいで頂き有難うございます。本当に嬉しく思います。実はみんな時差ボケをしており、もしも変なことを言ったらそのせいですのでご気分を悪くしないでください。
楽しい質問をお待ちしています。 |
MC |
有難うございます。続いてロバート・パティンソンさん、お願いします。 |
ロバート・パティンソン |
日本に来られてとても幸せです。映画を楽しんでいただけたらと思います。 |
MC |
有難うございます。そしてエマ・ワトソンさん。 |
エマ・ワトソン |
皆様こんにちは。エマ・ワトソンです。日本にまた戻ってこれてとても嬉しく思います。本当に日本を楽しんでいます。是非皆さん、この映画を楽しんでくださいね。 |
MC |
有難うございました。ではケイティー・ラングさん。 |
ケイティー・ラング |
ケイティと申します。日本に来られて本当に嬉しく思います。ぜひ皆さんこの映画を楽しんでください。とっても良い映画です。 |
MC |
有難うございます。そして最後は監督です。 |
マイク・ニューウェル |
実はいまどこにいるのか見当もつきません。ここに座っておりますと前が真っ暗なんです。ですから皆様が本当にいらっしゃるのかいらっしゃらないのか、想像なのかすら分かりません。もし本当にそちらに沢山の方がいらっしゃるのでしたら、今日は大勢お集まり頂きお礼申し上げます。有難うございます。もし誰もいなかったらこの言葉を忘れてください。 |
MC |
有難うございました。次は今回残念ながら来日することができませんでしたお二人からのメッセージのコーナーになりますが、最初はハリー・ポッター役のダニエル・ラドクリフさんです。 |
ダニエル・ラドクリフ(ビデオ) |
こんにちは。ダニエル・ラドクリフです。今回は日本に行けなくて本当に残念だよ。僕は今、映画の撮影中なんだ。日本のファンの応援は僕にとって特別なものだから、本当に行きたかったんだけど・・。代わりに映画の見どころを教えてあげるね。
三大魔法学校対抗試合が行われるんだ。ハリーはドラゴンと戦ったり、水中を一時間も泳がなきゃならない。迷路も出てくるけどこれが本当に怖いんだ。
この映画のスゴイところはアクションと視覚効果だ。だけど人間味にもあふれている。思春期を迎えたハリーたちにとって、女の子をダンスに誘うのは一大事だ。ハリーが好きなチョウはセドリックが好き。ロンは気づいてないがハーマイオニーが好き。ビクトールも彼女が好きだけど・・すごく複雑なんだ。
ハリーとヴォルデモート卿の対決もある。彼を演じるのはレイフ・ファインズ。でも詳しくは話さないことにするよ。いつも応援ありがとう。ファンレターに感激しているよ。
映画を楽しんでね。また会おう! |
MC |
有難うございました。ダニエル・ラドクリフさんは本当にきれいな青年になりました。そしてもう一人、ロン・ウィーズリー役のルパート・グリントさんが急遽来日不可能になりお手紙を頂きました。私が代読させて頂きます。 |
ルパート・グリント |
今回日本に行くことができなくて本当に残念です。今月あたまに病気で祖父が亡くなってしまいました。この悲しみを乗り越えるために、今、僕は家族とともにロンドンにいます。祖父は僕の一番のファンでした。そして(祖父は)ハリー・ポッターの全てが大好きで、彼が亡くなる前にこの最新作を見ることができたことを僕は本当に誇りに思っています。前回の日本への訪問は本当に楽しかったです。日本のファンは僕を大歓迎してくれました。みんながこの映画を楽しんでくれることを願っています!
この映画に拘わっている時間は最高! そして、作品はどんどん進化していっていると思います。「ハリー・ポッターと不死鳥の騎士団」の撮影を2月に開始します。それまでみんなに会えないかも知れないけれど、先ずはこの映画を楽しんでください。そしてまた近いうちに会えることを楽しみにしています!
―ルパート・グリント。 |
MC |
それでは只今から質疑応答のお時間です。 |
質問 |
出演者の3人の方にお聞きしたいのですが、今回第4弾では初めて恋愛話が出てきますが、役を演じる上で難しかったところはありますか?また、
役作りの上で自分の実体験とかを参考にしましたか?教えていただけますでしょうか? |
エマ・ワトソン |
今回は、実生活からの自分の体験をハーマイオニーの気持ちにいろいろ使うことが出来ました。特に今回一番気に入っているのは、クリスマスパーティーのシーン。ここで私は、今までにない幅--色々な感情的な幅--を演じています。最初は恋をしていて非常にハッピーな感情ですが、最後はロンの嫉妬で私(ハーマイオニー)はガッカリしてしまう、そして泣き出してしまうといった、感情をところをいろいろ演じなくてはならなかったのがチャレンジでした。でもとても楽しいシーンでした。 |
ケイティー・ラング |
(チョウ・チャンは)本当に素敵な役でした。私がやることにとてもプレッシャーを感じました。ハリーが美しさに惹かれるようなキャラクターだったからです。期待に応えられるかいろいろ心配でした。でも素晴らしい体験でした。 |
ロバート・パティンソン |
セドリックは女性の扱いに慣れている。学校一の美人チョウを誘うことができたのですから。そういう意味では、自分とは違います(会場から笑いが)。 自分は女性とうまく楽しくやることができないので。。ですからとにかく脚本通りに行くように、一生懸命演じました 。 |
質問 |
エマ・ワトソンさんに質問です。ハリー・ポッターシリーズへの出演とともに、自分自身も変わった、成長したと感じるところはありますか? |
エマ・ワトソン |
難しい質問です。自分では成長しているのだと思っていますが、それは映画を見てくださる観客のみなさんの方が感じてくれることなのかもしれません。
このシリーズに初めて出たのが10才で、今15才ですからその間には色々なことがありましたし、気持ちも変わってきたと思います。説明するのは難しいのですが、大人っぽくなってきたと感じることもありますし、いろんな体験をして色々学んで来たと思います。いろんな場所に行けてさまざまな人と出会えたので、そういう意味で成長してきたと思います。 |
デイビッド・ヘイマン |
是非ひとこと言わせてください。
最初からエマ、ダン、ルパートの3人を見てきましたが、俳優としても人間としても成長したと思います。
俳優としては、自分の中で考え意見がどんどん出てきています。
個人としては人生というものを自分なりに組み立てて計画を持って行っています。
この3人がすごいな、と思うのは、いろんな事があったにも拘わらず今でもとても謙虚で寛容であり、素晴らしい人ということです。私としては彼らがこうあり続けることに心から感謝しています。
特にエマは素晴らしい女性になってくれたので、私は見守っているだけで幸せです。
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MC |
お父さんのようですね(笑)。 |
質問 |
ケイティー・ラングさんとロバート・パティンソンさんにお伺いします。お2人はシリーズ初出演ということで最初は緊張感があったことと思いますが、エマほかレギュラーメンバーがどのように暖かく迎えてくれたのでしょうか、そしてどのような話をして打ち解けられたのでしょうか? |
ケイティー・ラング |
先ずはすごく圧倒されました。そして生で3人に会ったときはちょっと恐れをなしていました。というのも、私はハリーポッターの映画の大ファンでしたし、彼らの成長を映画で見ていました。ですからスターに会うという気分でお会いしましたが、すぐにうち解けて友達になれました。3人とも地に足がついた人たちですし、すごく優しく迎え入れてくれました。また、年齢が近いのですぐにチームの一員になることが出来ました。 |
ロバート・パティンソン |
大きなシリーズの中に入っていくのは確かに奇妙な雰囲気でした。ただ、どうしてなんだろうと思うぐらい、働いている皆さん全員がとってもいい方ばかりなんです。きっと若者たちを相手にしているのでいい人にならなければいけないのかもしれませんが、それぐらい優しくしてくれました。それに、みんなスターで有名なのに全くハリウッド的ではなく、アンハリウッドだったということにも驚きました。そして最初の数週間は結束が固くなるという時期があって、あとはとても楽しくやることができました。 |
MC |
初参加といえば、マイク・ニューウェル監督も初めてハリー・ポッターの映画に加わることになりましたが? |
マイク・ニューウェル |
私自身とても緊張しました。これだけ大規模な、ワールドイベントといっても過言ではない映画に参加するのは初めてでしたし、記者会見にこれだけ大勢の人が集まることだけでも映画の注目度が分ります。
私自身大変なことだと思っていました。
これだけ大規模な作品に参加するのは初めてだったし、こんなに特撮を使う作品に携わったのも初めてでした。私は気が短いので特撮より実写でやりたいと思っていましたが、残念ながらドラゴンは実在しません。ですがそれでもリアルさを追及したいと思い、何度も特撮スタッフとやりあい、頭をなでられ「大丈夫、リアルなドラゴンを作るから」となだめられました。 この2年間、その言葉だけを信じて作品を作ってきましたが、信じるだけというのは私にとって大変難しいことでした(笑)。 |
質問 |
今回初めてこのシリーズの監督ということで、どういうところで他の作品と違う点を打ち出そうと思いましたか? |
マイク・ニューウェル |
この作品をなぜ撮りたかったかというと、先ず第一にこの原作本がレンガのように厚みのある本だったから。内容がいろいろ豊かで沢山詰まっていました。ですから私は、内容を網羅した、濃厚で常に観客の注意を惹きつけて離さないものを作りたかったのです。
そこでリアルさを追求したわけです。もちろん人魚やドラゴンは実在しません。しかし彼らが本当に実在したらどういう動き方をするのかを想像し、さらにそれらを見たときにハリー、ハーマイオニー、ロンがどういう反応を示すかを考えました。
空想の動物が登場しても、それを見た人間たちのリアクションや感情は絶対リアルでなければいけないと思いました。そこで初めて、観客はそれを見て、彼らや物語に共感を持てると思ったのです。単なるファンタジーには絶対したくなかったのです。 |
質問 |
エマちゃんに究極の選択です。次のどんなタイプの男性が好きですか?
(1) シャープで頭のよいハリー
(2) 暖かくて優しくてちょっと乱雑なロン
(3) タフなビクトール
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エマ・ワトソン |
3つのタイプをあわせた人が理想ですが・・・(デイビッドから・・・「見つかるよ、きっと」の声。しばらく悩んだ後)ハリーとロンのどちらかで悩みましたが・・・どちらかと言われれば知性をとってハリーです(笑)。 |
質問 |
恋愛が盛り込まれたストーリーで、役を演じるのは恥ずかしかった?難しかった? |
ケイティー・ラング |
今回の自分のシーンの中に、ハリーがすごくチョウに想いを寄せているために、二人だけになったときに言葉がうまく出なかったり、どもったりする場面があるのですが、そういうのは誰でもあることで、よく理解できたし、楽しく演じることが出来ました。 |
エマ・ワトソン |
自分のシーンの中では、今回クリスマス・ダンスパーティの場面で、おとぎ話のシンデレラのように変身を遂げるところがあるのですが、うまくいくようにとプレッシャーを感じていました。
ロマンスの部分に関しては、相手(ビクトール・クラム)役のスタン(スタニスラフ・アイエネフスキー)がとても温かくて素敵な人だったのでうまくいきました。
自分が一番気にしていたのはダンスパーティの登場シーンで、期待も大きかったので完璧にやりたかったし‥・上手くできているといいのですが。 |
ロバート・パティンソン |
セドリックとチョウの間柄は、純粋無垢で喧嘩もない理想の関係ということだったので、僕は苦労することなくそのまま演じました(笑)。 |
MC |
以上を持ちまして質疑応答を終了します。有難うございました。 |
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